住宅受動喫煙の全国調査~ 「タバコの臭いに不快感」「我慢している」「健康被害」…=『リビンマッチ』調べ / 受動喫煙への対策とは?
現代、受動喫煙被害でもっとも深刻なものは、住宅での、隣人からの受動喫煙でしょう。
当機構や他の活動団体への訴えや相談でも、住宅被害の声が大多数を占めています。
しかしいままで、とくにその実態調査は行われていなかったようですが、このたび、不動産関連の調査会社が、その画期的な全国調査を行い、結果が公開されました。
【調査】自宅での喫煙と受動喫煙防止策集合住宅居住者の喫煙率は34.2%、戸建ては43.2%!自宅での受動喫煙、半数以上が対策なし!
=『リビンマガジンBiz』(リビン総研)運営:リビン・テクノロジーズ株式会社 2019年05月28日=
以下、囲み内は報告文からの抜粋、「……」は文省略・太字化は引用者によります。(同社の許可を得て転載しています)
・ポイント1 戸建て居住者の方が集合住宅居住者よりも喫煙率が高い!
・ポイント2 電子・加熱式タバコも気になる人は50.5%。
・ポイント3 自宅での受動喫煙防止策「特に何もしていない」は50%超も!
自宅内での喫煙場所に差が
……「自宅での喫煙場所」を聞きました。戸建て居住者は『自分(家族)の部屋』……『リビング』……『キッチン(換気扇の下など)』……
に対し、集合住宅居住者は『自宅では喫煙しない』……『リビング』『自分(家族)の部屋』の順となり、住居形態によって多少の違いが見られます。
これは、やはり集合住宅に住む喫煙者は、近隣に気を遣っている割合が多い、ということでしょうか。
最初の報告、喫煙率も、集合住宅のほうが低いということでした。
“「約3割が外からのタバコの臭いに不快感!」
昨今、タバコによる近隣トラブルが増えています。実際、タバコにより自宅でどのような不快な思いをしているのでしょうか?……『特にない』……が約半数を占めましたが、実際不快と思うことは『タバコの臭いがする』(戸建て:32.9%、集合:28.1%)が共に最も多く、『タバコの煙が来る』(戸建て:16.4%、集合:14.9%)、『ポイ捨て』(戸建て:9.4%、集合:10.5%)、『洗濯物にタバコの臭いが付く』(戸建て:9.4%、集合:7.0%)とつづき、住居形態による差はありませんでした。また、『その他』……には、「喘息が悪化し、2回入院した」という人もおり、健康被害にも繋がっていたことがわかりました。”
“『電子・加熱式タバコもタバコと変わらないので気になる』(全体:50.5%、戸建て:47.4%、集合:56.1%)、『電子・加熱式タバコは気にならない』(全体:49.5%、戸建て:52.6%、集合:43.9%)となり、喫煙率に比例した結果となりました”
そして、被害への具体的対策は――。
“……健康被害にも繋がる「受動喫煙を防止するため、それぞれの自宅ではどのような対策をしているのか」……『特に何もしない』(戸建て:55.4%、集合:53.5%)が約半数……これは「タバコにより自宅でどのような不快な思いをしていますか?」の設問回答と数字がほぼ同じため、不快な思いをしていないから対策もしていないと捉えられます”
“対策としては、戸建て・集合住宅居住者共に『自宅内禁煙』(戸建て:35.7%、集合:34.2%)が最も多く、『隣家が喫煙中は窓を開けない』(戸建て:6.6%、集合:20.2%)とつづき、『近所関係が悪くなるので我慢する』(戸建て:5.2%、集合:5.3%)など解決法がないため、我慢している人もいました”
(『リビンマッチ』調査より転載)
【追記】
このアンケート調査結果は、『STOP受動喫煙 新聞』第27号(2019年夏号)に解説付きで掲載していますのでそちらもお読みください。
どのような対策があるか?
ここからは、受動喫煙撲滅機構・編集局による文です。
では、現在、そのような受動喫煙被害には、どのような対策が考えられるのでしょうか?
前掲の調査でも「我慢する」や、窓を閉めるだけの消極的な対策が見られましたが――、
当機構や禁煙運動の活動者らが長年、声を聞いてきて、いままで考えられてきた、解決に向かう助言を述べたいと思います。
「逃げる」か「あきらめる」か「闘う」か、しか選択はない
まず、受動喫煙被害に対しては、
“逃げる(避ける)” “我慢する(あきらめる)” の他には、
“闘う” =申し入れなどを行う、しか、選択がありません。
そのことをじゅうぶん理解し、意識する必要があります。
(これはその他の問題に対してもいえることでしょう)
「闘う」といっても、攻撃的なことではありません。ていねいな、当然の申し入れやお願いでも、闘うことの一種です。客観性が必要です。
この話を続けると長くなりますので、次の機会に続きを掲載したいと思います。
前述の選択や今後の行動に対して、どんなことが考えられるか?
みなさん、まず考えてみてください。投稿もお待ちしています。
参考→当サイトのリンクページ「住宅・タバコ問題解決.net」他
【追記】以下にまとめました。
住宅や職場などでの受動喫煙被害への対策はあるか? ’19年8月
以下のページにも、関連記事のリンクをまとめています。
健康被害(受動喫煙による)のオンライン相談
たばこぐらいでは火事にはならないとの考えを持つ方もいるようですが……、
〔たばこの温度〕
これには、加熱温度が大きく影響する。一般的にたばこ葉を加熱すると「200度前後で成分の分解(熱分解)がスタート。
600度を超えるとたばこ葉が燃える燃焼状態になる」(BATジャパン)という。
温度が上がるほど、たばこ葉の熱分解や燃焼による有害物質の発生量が増えてしまう。
紙巻きたばこでは喫煙時に最高900度に達する。
前に会社で香水バンバン付けている社員ばかりの所で働いた事があります。
それは臭い臭い。
香水は本人が気付かぬ内にどんどん大量に付けるようになる。
それが1人では無く何人もの香水が混ざるとどれだけ強烈か。
タバコも同じです。
一人でも臭いのに、喫煙所から出てきた喫煙者は、何人分もの臭いと有害物質を付けて出てきているのだろう。
「反省は一人で出来るが更生は一人では出来ない」
と受刑者の再就職先の社長が言っていました。
タバコも同じ。
「反省は一人で出来るが禁煙は一人で出来ない」
周囲の協力が無いと禁煙出来ないのに、喫煙所を作り、喫煙者を受け入れる社会では喫煙者は禁煙が出来ない。
そして
犯罪被害者は決して忘れる事が出来ず、一生苦しみ続ける。
受動喫煙症患者=被害者も決して治る事は無く苦しみ続ける。
受刑者=加害者も犯罪を忘れず一生苦しみ謝罪し続けなければならない。
喫煙者=加害者も病気にさせ煙害死にさせた事を一生苦しみ謝罪し続けなければならない。
しかし、タバコが廃止になり受動喫煙症が完治すれば、喫煙加害者は一生苦しまなくても良いのです。
まずは国は禁煙に税金を投資し、日本禁煙学会が反省に至る為の講習を行い、禁煙外来と家族や会社・社会の協力を呼びかけ、禁煙が出来る環境を整えてはいかがでしょうか。