法の精神に反し「庁舎に喫煙所を設ける行政」が大半と判明! 悪質な受動喫煙発生には苦情を入れましょう

 来週7月1日から、「改正健康増進法」の一部が施行されるのはご存知でしょうか?

 これにより、学校(教育機関)・病院(医院など医療機関全部)・児童福祉施設行政機関(役所など)が、全て屋内は喫煙所なしに、屋外でも敷地内全面禁煙が原則となります。

 第一種施設の施行については、熊本県の「受動喫煙防止対策啓発用パンフレット」を(後述の厚労省サイトの図よりわかりやすかったので)以下に紹介します。
 (1、2ページのみ。クリックで拡大します)

 

 ところが、この法の方針に反し、屋外喫煙所を設けるという自治体が多数を占めているということが、「共同通信」の調査で判明しました。

 全面禁煙、2省10都府県のみ 大半が屋外喫煙所設置
  =『日本経済新聞』(共同通信)2019/6/26 11:30=

 以下抜粋、「…」は文省略・太字化は引用者によります。

“敷地内を全面禁煙にするのは2省、10都府県にとどまることが…分かった。大半は「屋内の喫煙所は廃止するが、敷地内に屋外喫煙所を設ける」などと回答した”

“人事院は6月「敷地内禁煙が原則であり、屋外喫煙所の設置は推奨しない」との通知を省庁に出した”

“「…来年4月に始まる飲食店など民間施設の規制でも、喫煙が可能になる例外が多用されるのでは…」”

敷地内全面禁煙を7月1日から採用すると決めたのは青森、岩手山形、茨城、東京、佐賀、沖縄の7都県。大阪はすでに全面禁煙になっている”

“熊本など37道府県は、敷地内にある屋外喫煙所を使い続けるか、人通りの少ない場所に移設するなどとした”

 厚労省のサイト、[健康・医療]「受動喫煙対策」を開いてみてください。
 ずっと下へスクロール、絵図がなくなってコールセンターより下のPDF資料集の、
 「その他」の、いちばん上のPDF、
 「健康増進法の一部を改正する法律」の施行について(受動喫煙対策) (2月22日厚生労働省健康局長通知)
 の、6ページめに、「特定屋外喫煙場所」「第一種施設」についての項がありますが、その「2 特定屋外喫煙場所(新法第28条第13号関係)」の(3)には、

 「……敷地内禁煙とすることが原則であり、本措置が設けられたことをもって特定屋外喫煙場所を設置することを推奨するものではないことに十分留意すること」

 となっています。

 つまり、屋外でも庁舎に喫煙所を設置している自治体は、法の精神に反しているのです。

 なお、これについて詳しくは、7月末発行の『STOP受動喫煙 新聞』27号で、大和浩教授が詳しく書いてくれていますので、出ましたらお読みください。
 [追記]発行しました。→『STOP受動喫煙 新聞』第27号 – 2019年(7月)夏号

 また、『STOP受動喫煙 新聞』をこの5月初めに注文された方で、

「板橋区が、区役所の屋内喫煙室廃止に伴い、屋外に喫煙所を設けることになったが、
それがこちらが所有する建物に隣接するため、抗議し、区長に陳情を行なったところ。
そのための勉強で購読したい」

 という方がありました。

 この板橋区問題には、他の報道や論説がありますので、後日あらためて述べたいと思います。

 当サイト過去の関連ニュース → 庁舎内の喫煙室が撤去になります ~ 申し入れの効果は? ~ 横浜第二合同庁舎

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法の精神に反し「庁舎に喫煙所を設ける行政」が大半と判明! 悪質な受動喫煙発生には苦情を入れましょう” に対して3件のコメントがあります。

  1. ユカタン より:

    パンダさん
    人が煙草を吸うところを見ると、隠すなんて、なんかイラッとしました。
    堂々とまた、吸うのも違いますが。。。
    しかし、と、なる事ばかりで。。。奇妙な化学物質は、恐怖にしかならないです。

    食品の添加物もそう。クマリンを見てみましたが、桜の葉に代表される一種やら。。。いくら、許可されようが、されまいが、害あるものはあります。
    最近なら、許可という言葉も怪しくて仕方ないです。

    身体に悪影響となる現実も怖いものです。生殖腺なんかは、複雑過ぎて、生殖器にしろ、その関連にしろ、体調不良がわかりますよね!

    今日はやけに体調不良だなあと言うときは、尿の出方が、勢いがないようで、腎臓が調子悪いなあと考えます。そうでもない、まあまあの日なら、勢いよく出ます(笑)でも、大切なことですよね。
    死ぬ日が近い人は、何にも出なくなるぐらい、出にくくなる。
    女性に生まれた限りは、すごく複雑な身体のつくりをしている物と考えます。

    いまは、おかしな法が出来て、男女平等等となり、女性だから云々となれば、それだけで、差別だと騒ぐ人もいる。
    しかし、世の中をよーくご存知の方が、断言しておられました。
    「男女は、同じ人間に生まれたけど、全く違う生き物である」「また、考え方も全く違う」
    もともとは、ヨーロッパで騒いでいた話みたいです。女性は、男性の持ち物としていたようです。
    日本なんか違うのに、いつのまにか、そうなった。なんか、わけわからない女性の議員が、出しゃばり過ぎたのもあるようです(汗)
    男女のそれぞれの役割を認め合う。皆同じにするように、仕向けられている今現在が、男女の間が、すごく悪いものとなっているようですね!
    受動喫煙のダメージも、同じにされたくない!

    1. パンダ より:

      ユカタンさん
      クマリンは妊娠中の女性や胎児に影響があるそうです。
      感受性が高いと少量でも治癒可能なくらいの肝機能障害を起こすそうです。
      沢山接種すると危険らしいです。

      喫煙で腎機能障害を起こすので、受動喫煙も関係があるかも知れません。
      塩分の取り過ぎや、バナナや海藻類などのカリウムは腎臓には良くないそうなので、今は少し控えた方が良いかも知れませんね。
      色んな所に影響が出てきますね。
      もう、タバコなんて嫌だ、嫌だ。

      有機ゲルマニウム温浴がいいのですね。
      半身浴や岩盤浴もいいと聞いた事ありますが、また違うのでしょうか。

      男女平等はなかなかあり得ないと感じています。
      いくら女性が仕事を始めたと言っても、非正規が多いです。
      男性上司が多くなるので、やはり男性社会は変わりません。
      そして、男性の職種数の方が多いです。

  2. パンダ より:

    私の所の市役所でも喫煙所が建て替えられます。
    私の地区の避難所は隣の川より低く、元々田んぼがあった場所なので、避難警報が出てもその避難所は解放されません。
    喫煙所に400万円かけるなら、災害に備え、避難所を作って貰う方がどれだけの人が助かるだろうと思います。
    市民の命より喫煙所の方が大切なのです。

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