「新型コロナウィルス」対策と「受動喫煙」対策(コンビニ編)

 [本記事は、受動喫煙撲滅機構の関係団体による投稿です

ここは、とある駅前のコンビニで、店の前に灰皿が設置されていました。
電車に乗る前の人、降りてきた人にとって便利な灰皿のようで、時間帯によっては店頭が煙だらけになることもある、“人気”の喫煙場所でした。

   

ただ、灰皿の場所が店舗の出入り口に近く、開け放したままのドアから店内に煙が入ってくることが度々あり、受動喫煙被害を避けるために、わざわざ遠くの別の店に行くこともありました。

灰皿撤去の申し入れをしようかとも考えましたが、
申し入れをしても、「ポイ捨てが増える」「路上喫煙が増える」などを理由に断られているという過去のニュースを読んだことがあり、尻込みしていていました。

新型コロナウイルス対策として、灰皿が撤去された

ところがある日、「新型コロナウィルス感染症対策」として、その灰皿が撤去されました。

新型コロナウイルス対策としては、3密(密閉・密集・密接)を回避するのが重要ですが、
喫煙の際には、灰皿の近くで喫煙するわけですから、どうしても密集せざるを得ませんし、喫煙の際にはマスクを外すでしょうから、喫煙所での感染のリスクは高いでしょう。

感染症対策の視点で、喫煙所や灰皿を閉鎖・撤去することは、意味のある大事なことであり、このコンビニの灰皿撤去は、英断です。

しかし、よく読むと、「しばらくの間、中止」ということです。
新型コロナウイルスが落ち着いたら、再開するという意味でしょうか……?

新型コロナ対策、そして受動喫煙対策のために、もっと徹底すべき

新型コロナウィルスの第2波、第3波の到来が懸念される今、感染防止策は、今後も引き続き重要課題です。

さらに、喫煙と新型コロナウィルスの関係は深く、喫煙者が感染すると症状が重症化することもわかってきました。

新型コロナ 喫煙で重症化…禁煙は「感染対策」

新型コロナウイルス対策の一環として、喫煙所の利用制限は、更に厳しく行われていくべきです。

お客様の声による、コンビニの灰皿撤去の大きな流れ

全国各地のコンビニでは、お客様の声による灰皿撤去が続いています。

もともと受動喫煙被害を起こしている、灰皿・喫煙所に対しては、苦情と撤去の要請が出ていましたが、それに新型コロナウイルス対策の意義が加わり、撤去の要望が強くなっていると思われます。
至って自然な流れではないでしょうか。

撤去の要請に従う企業が多いようですが、今後の対応には目が離せません。
喫煙者どうしの感染もありますが、入口に近いのであれば、非喫煙者への感染もありえます。
喫煙のためにマスクを外している人物のせいで、新型コロナウイルスに感染するというリスクは、とても受け入れら得るものではありません。

今後のコンビニの動態が、気になるところです。

※こちらの記事も合わせてご覧ください。
コンビニ前の迷惑な灰皿は全廃へ ~セブンイレブンが英断

ファミリーマートも喫煙所をなくしました /“新型コロナ”感染と「喫煙所・喫煙者」問題その13

ローソン全店で店頭灰皿「一時休止」に(ただし感染問題で~「感染と喫煙所」問題その10)

受動喫煙防止のためには、撤去できなかったのか?

今回の灰皿撤去は、とりあえずは、撤去されたから良しとすべきですが、根本的に見落としていることがあります。

先述の通り、その灰皿は、店舗の出入り口付近にあり、買い物客が受動喫煙の被害に遭っていました。
そもそも、受動喫煙を引き起こす喫煙所だったのです。

新型コロナウイルスがなくても、受動喫煙防止対策の一環として、その灰皿はもっと早くから撤去すべきだったのです。

「撤去できない」は否定された

撤去すると、吸い殻が散らばる、路上喫煙が増加する、、、など、撤去のデメリットを強調する人が必ずいますが、今回、新型コロナ対策を理由に、その灰皿は撤去されました。

その灰皿は撤去できるのです。
そして撤去後も、とくに問題は起きていないのです。

どちらも対策が必要であることに変わりはない

新型コロナウィルスは未知の病であり、感染力も強く恐ろしいように喧伝されているためか、人々もルールを守る傾向にあります。

それに比べて、受動喫煙に関しては、長い期間に渡って健康への被害が指摘されてきましたが、人々の理解と反応は、まだまだ不足しています。
しかし、引き起こされる健康被害の恐ろしさについては、新型コロナウイルスに引けを取りません。

オリンピック開催がきっかけになり、受動喫煙に対する日本だけのルールから世界のルールや常識を認識することができるようになりましたが、それでも、まだまだ健康被害を知らない方のほうが多いのではないかと感じます。

新型コロナウイルス対策のために、喫煙所・灰皿を撤去できるのであれば、受動喫煙対策のためにも、撤去すべきです。

仮に新型コロナウイルスが終息したとしても、受動喫煙被害を引き起こす灰皿の設置は、決して許されないのです。

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