「三次喫煙=サードハンドスモーク」とは?

 本記事は、受動喫煙撲滅機構の関係団体による執筆です

「タバコを消した後に残留する化学物質を吸入すること。残留受動喫煙とも呼ばれる。」
※厚生労働省 e-ヘルスネット より

残留受動喫煙(ざんりゅうじゅどうきつえん)、サードハンドスモーク(third-hand smoke)とも呼ばれています。

三次喫煙ってなに?

まず、喫煙者が自分でタバコの煙を吸うことを「一次喫煙」と呼び、本人は喫煙しなくても身の回りのタバコの煙を吸わされてしまうことを「受動喫煙」(パッシブスモーキング)、または「二次喫煙」(セカンドハンドスモーク)とも呼びます。

さらに、喫煙も煙もその場にはない状態だが、以前にそこで喫煙や流れてきたタバコの煙があり、臭いや煙の成分が、壁や床、カーテン、衣類などに付着し残り、そこから揮発した臭いや成分を吸入してしまうことを、「三次喫煙」(サードハンドスモーク)と呼びます。
言ってみれば、「間接受動喫煙」といえるものです。

※三次喫煙の被害について(受動喫煙も)「タバコ煙の影響で健康被害を受けること」と定義される場合がありますが、残留した臭いや煙に対する不快な思いも、じゅうぶん深刻な被害・人権侵害であり、健康被害に限定するのは、受動喫煙・三次喫煙の定義、撲滅する活動としては、狭いといえます。

三次喫煙による被害

受動喫煙と同様、室内や車内に残留した煙、有害物質により、様々な被害が発生すると言われています。

とくに、床や壁に付着した有害物質が、ハイハイをする幼児の手に付着しそれをそのまま口に運ぶことの危険性が指摘されています。
被害を受けやすい乳児や子供、妊婦さんのいる家庭では特に注意が必要です。

受動喫煙に比べると新しい概念であり、定義や健康被害、その他被害に関しては、今後確立されていくと思われます。

☆以下の情報もお読みください。
当サイト「ニュース」
’18年4月27日 喫煙後はエレベーター不可
8月3日 アメリカでは「三次喫煙」も禁止に “子どもを受動喫煙から守る州法”
8月17日 やはり問題「サードハンド スモーク(残留受動喫煙被害)」
8月30日 「副流煙」と「受動喫煙」 違いは?/ 三次喫煙=サードハンドスモークは受動喫煙か?

STOP受動喫煙 新聞』 季刊・年1200円
 さらなる情報が読める! 各種サービスがある、当機構への入会=『STOP受動喫煙 新聞』のご購読=をおすすめします。

 ☆画像はクリックで「紙面案内・入会特典」ページが開きます。

「三次喫煙=サードハンドスモーク」とは?” に対して1件のコメントがあります。

  1. towa より:

    当方の職場は出入り口付近の屋外に灰皿を設けています。一見受動喫煙対策をしているかのように思えるかもしれませんが、出勤時にもそこで複数の人が喫煙をしてる場合があり、でもそこを通らないわけにはいかず、副流煙のなかをくぐりながら職場へ入ります。更に、業務時間中でも役員筆頭に度々喫煙し、すぐに席に戻ってきます。
    席が近く、当方は事務職であるため、1日9時間の拘束・年間240日余りを無理やり二次喫煙・三次喫煙させられているような状況です。代表他数名にせめて席替えで喫煙者と離してもらえないか、喫煙後しばらくは席に戻らないでほしい等の要望を伝えましたが、何一つ改善されません。隣の会社からも以前に屋外の灰皿で喫煙していると煙が入ってくるのでもう少し配慮してほしい旨の申出がありましたが、「関係ない」と一掃しました。
    このような極めて身勝手な言動に辟易しています。窓を開けたり空気清浄機をつけたり、自分の机にも自費で購入した空気清浄機を置いたり、マスクは常に2重でしています。それでも放出される化学物質は到底消えるものではありません。喫煙者はとても身勝手な考え方をしている方が多く、加害者側にもかかわらず、「大丈夫だ」「そんなんで問題がある訳がない」と言いいます。その意識を改めさせるのは現実的に不可能だと思われます。
    なので、しっかりとした取り決めがなされ、末端にまで周知させないと絵に描いた餅の現状は変わらないでしょう。

    屋外であれば喫煙可としていますが、上記のような問題があったり、コンビニの前にも灰皿が置いてあり、ここは喫煙所だから、と、多くの人が群がって喫煙しているところもあります。そこが通学路であろうが、塾の下であろうが、灰皿があるところは「正当に喫煙できる場所」となっており、これにはだいぶ疑問があります。
    また、喫煙ルームとしても結局はその煙は屋外に排出されるので、今の決まりとしては「とにかく室内で喫煙しない事」という狭いルールでしか実現していないように思います。

    当方の住んでいる地域ではまだまだ平気で歩きたばこをしている人もいます。通り過ぎる時に息を止めても、その人の通って来た道は副流煙で酷い状態です。そんな中を子供も含め、歩かなければならないと思うと、せめてまずは歩きたばこ撲滅を完成させる・コンビニの灰皿撤去をするなど、もう少し強制力のある活動が必要なのではないかと考えます。何度も言いますが、喫煙者の意識改革を行うのは至難の業です。そこに労をつぎこめば時間も果てしなくかかり、効果も薄いでしょう。駐車監視員のような立場の方を設け、大きな駅周辺だけではなく、全ての地域を取り締まれるようにして欲しいとまずは思います。
    職場環境については喫煙者と非喫煙者の席を分ける、などの決まりができれば、まずは少し進歩するのかな、と思っています。

コメントを残す

* が付いている欄は必須項目です。
アドレスは公開しませんが、内容確認の場合がありますのでご記入ください。
(名前は記入されたまま公開します。過去のコメント集「被害者のコエ」参照)
公開は内容確認後となります。若干の要約・修正や、公開しないこともあります。
※公開向けではない個人的な相談や意見は「お問い合わせフォーム」へお願いします。
※受動喫煙と関係ないこと、喫煙の非難などは書かないでください。

当機構からの回答や連絡は、必ずあるわけではありません。
投稿の方への、一般の方からの助言・ご意見・励ましの言葉も歓迎しています。
(その方のコメント末尾「返信」をクリックして投稿してください)

※公開したコメントの削除は基本できません。
 (より良くするための修正は検討します)
 コメント文の転載等その後の使用権は、当機構が有します。
 無断転載を禁じます。

*