NHKのコカイン騒動と受動喫煙シーンの対応について
大河ドラマの出演者がコカインを使用していることが明らかになり、出演シーンが直ちに差し替えられることになりました。NHKは「受信料で成り立っているので、反社会的行為は容認できない」としています。
放送された内容そのものに法律違反があったわけではないのに、これだけの措置をとるNHKが、自ら主導して制作する番組で健康増進法(受動喫煙防止法)に違反している受動喫煙を実際に行っていることの矛盾について、組織内でどう整理されているのでしょうか。
「長年認められてきたタバコだから」という理屈は、法律に照らした場合全く意味を持ちません。私たちは何度も繰り返し伝えていますが、喫煙の是非を問題にしておりません。
喫煙は適法な行為であり、第3者が喫煙者のプライバシーに踏み込む理由もありません。また、表現の自由の有無という点にも意見を申し上げる考えもありません。ただ一つ、日常の空間であれドラマの場面であれ、絶対に受動喫煙をさせてはいけないと言っているだけです。
私たちが申し入れを行った後、件の大河ドラマでは受動喫煙シーンはほぼ放映されていないようです。引き続き、法律に抵触する受動喫煙シーンの制作をされないことを強く望みます。
2019年3月25日
公益社団法人 受動喫煙撲滅機構
[当サイト関連既報]
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2019年3月5日 NHKから回答がありました
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