いまだある「ベランダ喫煙=“ホタル族”」に激怒の声
当機構はじめ各活動への被害の訴えで、受動喫煙にあう場所としては、「住宅」が圧倒的に多いのですが――、
近年、以前はよく聞いた、いわゆる“ホタル族”、つまりベランダ喫煙による被害は、あまり聞かなくなっていました。(多いのは、「換気扇から」「あけた窓から」、そして「どこからか、わからない」です)
おそらくは、世間的に意識が高まり=2017年発足の「近隣住宅 受動喫煙 被害者の会」がマスコミで多く取り上げられた影響など→『STOP受動喫煙 新聞』第19号1面掲載、リンクページにサイト掲載=、ベランダで吸う人自体が減った、管理会社もベランダは喫煙禁止とするところが増えた、ということからと、思えます。
しかし――、全国的には、まだまだある、ということを、この記事で知らされました。
ベランダ喫煙の“ホタル族”に激怒する声「エアコンの室外機から煙が」「赤ちゃんいるのに」
=『キャリコネニュース』2020.9.5=
以下抜粋、「……」は文省略・太字化は引用者によります。
“道端に吸い殻が落ちてるのを見るたびに「喫煙者は抹殺されなければならない!」という気持ちになってしまうけど”
“ネットを漁っていると、ガールズちゃんねるで興味深いトピックを見つけた。「ベランダタバコ被害者の会」である。
……このトピックで喫煙者に悩んでいる人たちの声を募っている”「前住んでたアパートが隣りの旦那が年中ベランダでタバコ吸ってて、臭いし最悪だった。夏場の網戸にしてる時なんか最悪。今は一軒家に引っ越したよ」
「うちも! しかも隣もうちも赤ちゃんいるのに! 隣は外で吸っても部屋臭わないかもだけど、こっちはエアコンの室外機から入ってくるし! 外に洗濯物干せない。夜中だろうが窓開けて『タバコ臭ーい!』って騒いでます」
「タバコ吸わない側からの意見だけど、個人的には別にタバコ辞めろとまでは言わない。ただ棲み分けをしようって言ってる。タバコに限らず集合住宅なんて気遣い合ってナンボでしょ。(略)ベランダで吸う喫煙者だけは何にも配慮してる姿勢が見えないんだよ。だから叩かれる」“ベランダで1時間に3本も4本もタバコを吸うホタル族にイライラする人は実際いるのだ。そしてやっぱり、ベランダでの喫煙は、あくまでも自分の部屋をタバコ臭くしないための措置でしかない”
※当機構より注:「喫煙者宅のエアコンの室外機から煙が出てくる」「うちの室外機から煙が入ってエアコンから出てくる」との声はよくありますが、一般的なエアコンの室外機は室内とつながっておらず、空気の入出はないので、たいていは勘違いです(相談者でもじつによくあります)。普通のエアコンに換気機能はなく、室内の空気が循環しているだけです。エアコンに換気機能はない?上手な換気方法や換気時間の目安、おすすめエアコンも紹介
「自室のエアコンからニオイが出てくる」と思える場合は、じつは窓の隙間など他から入った臭いが、エアコンに吸い込まれてまた吐き出されたものです。「(室内喫煙の煙が)室外機から出てくる」は、勘違いか、あるいは換気扇や窓から出た煙が、室外機からの風に押し出された可能性はあります。
(もう一つ注:「ドレーン」という除湿の水を外に出すホースはわずかに室内・室外が通じていますが、細くて長いので、その先端で喫煙でもしない限り逆流して入ってくることはないでしょう。なお、近年は換気機能のあるエアコンも一部あります。エアコン利用時の換気、どうしてる? 換気機能付きの最新モデルも要チェック)
厳しく、正しい申し入れを
集合住宅のベランダは「共用部」(廊下や階段といっしょ)であり、火気や悪臭その他迷惑行為の禁止を規約に明記しているところが普通になり、喫煙禁止を規約に書いているマンション・アパートも多くなっています。
仮に規約になくても、管理会社に言えば、禁止にして加害者に注意するところが多くなっているので、相談でも少なくなったと思います。
いま多いのは、室内からの漏れであり、管理会社に言っても、「ベランダなら注意できるが、室内のことは言えない」と言われた、との声が多いのです。
煙が漏れているので「室内の問題」ではなく「室外・他人の家への被害の問題」です。義務を果たそうとしない仕事サボリ管理会社の屁理屈には、厳然と立ち向かいましょう。
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