三次喫煙、「発症リスクは分かっています」准教授が解説
当欄や『STOP受動喫煙 新聞』では近年、なんども紹介している「三次喫煙(サードハンドスモーク=残留・付着の成分の揮発による受動喫煙)」の新たな記述がありました。
当機構への相談でも、職場や飲食店、交流関係では、いままでの直接の受動喫煙(=二次喫煙)が減ってきた半面、この問題が激増しています。
三次喫煙に注意 残留化学物質吸う危険
=『時事メディカル』2020/10/12 06:00=
以下抜粋、「……」は文省略・太字化は引用者によります。
“近年、喫煙による三つ目のリスクとして三次喫煙(残留受動喫煙、サードハンド・スモーク)が注目されている……三次喫煙とは、たばこの火が消えた後に残留する化学物質を吸い込むことである”
“たばこに含まれる数千種類にも上る化学物質のほとんどは有害であり、喫煙者の衣類や毛髪、カーテンやソファなどあらゆる場所に長時間、残留する。喫煙者の服や部屋がたばこ臭いのはこのためだ。これらの化学物質が何かの拍子に再び放散され、それを吸い込むことで健康リスクにつながることが懸念されている”
“大西准教授は「受動喫煙によるがん、心血管疾患などの発症リスクは分かっています。今年発表されたドイツの研究では、全面禁煙の映画館内からたばこの有害物質が数多く検出され、三次喫煙が十分に起こり得ることが示されました」と話す……15種類の有害物質について1時間当たりの受動喫煙濃度に換算したところ、発がん性のあるホルムアルデヒドがたばこ約1本分、ナフタレンでは約10本分に相当することが明らかになった”
“健康を守るには、例えば、たばこ臭い所に近づかないという選択肢もあるが、加熱式などの新型たばこには匂いをあまり感じさせない加工が施されており、効果的とは言えない”
“「マスクは、防じん用なら化学物質の粒子の侵入を防ぐことはできますが、匂いは防毒用でなければ防げません」”
“衣類をたばこの有害物質が付着または再放散されにくいデニムやシルク素材に変える方法もあるが、非現実的だ”
記事には、「まだ新しい概念で、健康リスクとの直接的な因果関係は立証されていない」と書かれていますが、タバコの成分、喫煙も、受動喫煙でも、有害と判っているので、同じ成分である三次喫煙も有害なのは、当然のことでしょう。
臭さも同様です。発酵食品など単に未経験でニオイを受け付けないもの(なれれば好きにもなる)は別として、だれでも、いつまでも、必ず「臭い」と感じるものは、すべて人体が受け付けない、有害なものなのです。
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