映画の紹介~タバコの問題を描いた実話など

 今日は映画のお話です。受動喫煙撲滅と直接関係ないのですが、タバコ業界を知ることができるアメリカの三作を紹介している記事がありました。

 嫌煙でもニコチン中毒が問題に! 米国タバコ産業の今を知る3本
  =『ムビコレMOVIE collection』2020.10.10=

 以下抜粋、「……」は文省略・太字化は引用者によります。

“『インサイダー』は、実話をもとにした熱きドラマ。ニコチンの中毒性が体内におよぼす影響について隠蔽(いんぺい)しようとした大手タバコ企業B&W社の真実を、CBSニュースの番組に告発するべきか悩む男ワイガンド(ラッセル・クロウ)と、……真実の報道を世に送り出していくことに命をかける男バーグマン(アル・パチーノ)の姿を描き出している”

“『サンキュー・スモーキング』はタバコ業界を皮肉ったブラックなコメディー……タバコ業界のスポークスマンであるニックは、タバコの害を知りつつも、売り上げ促進のために口八丁手八丁で「タバコに害はない」と主張し、嫌煙家たちとバトルを繰り広げる”

“ドキュメンタリー作品『ブロークン-危険な商品-』の1編となる『一大“蒸気”産業』……ジュールの電子タバコがSNSを使ったオシャレな広告戦略で10代の若者に広まり、ニコチン中毒を引き起こしていると指摘……”

 1,2本目は私もだいぶ前にDVDで観ました。『インサイダー』は実話で、ワイガンド氏(本名)の家のポストに銃弾が置かれていた場面にはぞっとしました。氏のインタビュー記事も新聞で読んだことがありますが、脅迫されるようになってからは、「毎日、通勤の車の道を変えていた」そうです。

 『サンキュー・スモーキング』は、バカバカしい映画とも取られるかもしれない、コメディーですが、これに近いことは実際にあるでしょう。(笑えるところもちょっとありました)。

 ドキュメンタリーは知らない作品ですが、検索すると、その名の通り有害な商品、化粧品や、倒れてくる家具、プラ製品がリサイクルされていないことをあつかったりしているそうです。
 しかしこの“電子タバコ編”の邦題、「蒸気」は、なんども言っていますが、科学的に正しくはありません。
 電子タバコ・加熱式タバコから発生する成分は目に見えますが、蒸気とは、見えないものです。そのため反タバコの活動者・研究者の間では「エアロゾル」(霧状の成分)との呼び名でほぼ統一されています。
 “新型タバコ”業界やそちら寄りの報道で「蒸気」がよく使われているのは、ありふれた水蒸気や湯気を連想させ、安全と印象操作しているともいえる、困った表現です。(原題はどうなのか、いまわかりませんが)


[当サイト関連既報]※他にもありますので、検索窓で引いてみてください。
 加熱式タバコ・電子タバコ…“新型タバコ”とは?(=電気式・非加熱式のタバコについて) ’18年6月

 「電子タバコ」が世界で規制、では「加熱式タバコ」は? 受動喫煙は? ’19年11月

 研究者による新刊と対談=『本当のたばこの話をしよう~毒なのか薬なのか』(著・片野田耕太氏) ’19年6月

 各地の自治体(県や市)が「JTから多額の寄付」を受けています=国際条約違反=日本禁煙学会・『赤旗』紙が追及 ’20年8月

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