“JT出資の喫煙所は「必要」” と市長が言明 ~ 宮城県 仙台市
無法喫煙のひどい公園で、JTにカネを出させて喫煙所を作る仙台市、
医師ら市民団体の抗議もあったことは当サイトでも紹介しましたが、
→大ヒンシュクの “無法喫煙” 公園にJTの「実験」が?! NPO法人が抗議 ~ 仙台市・勾当台公園:続報
なんと市長は、市民や全国の抗議を受けても、「必要なことだ」としているという、地元紙の続報です。
勾当台公園で「分煙の社会実験」 仙台市長、理解求める
=『河北新報』2021年03月17日 06:00=
以下抜粋、「……」は文省略・太字化は引用者によります。
“市民団体などから異論が相次いでいることを巡り、郡和子市長は……「社会実験そのものは必要ではないか」と”
“JTの費用負担で……3種類の喫煙場所を設置し、効果と課題を検証”
“公園は……3カ所ある灰皿に喫煙者が集まり、たばこの煙や臭いの充満が問題化している”
“市長は「公園は子どもからお年寄りまでが利用する。たばこを吸う人、吸わない人の双方が気持ちよく過ごすために、受動喫煙をどう防止するか。その答えを見いだすための社会実験だ」”
“「分煙ではなく禁煙を目指すべきだ」とする反対意見が多いという”
いくつもの疑問がある内容です。
まずJTの寄付を受けること自体が、国際条約FCTCの違反行為です。(上記前回ニュース等ご参照、当サイト他には末尾にリンク)
「受動喫煙対策を講じた……喫煙場所を設置し」という断定が変です。
受動喫煙の発生しない喫煙所など、地下や高層ビルの屋上でもない限り、できるはずがないのです。
そして市長の、
「子どもからお年寄りまでが利用する……気持ちよく過ごすために、受動喫煙をどう防止するか。その答えを見いだすための社会実験だ」
は、日本語としてよくわかりません。
喫煙所があれば、受動喫煙は防止できず、子どもから高齢者まで被害に遭い、気持ちよく過ごせない、のです。
仙台市民、宮城県民は、こんなことが全国的に知れわたって、恥ずかしいと思わないのでしょうか。
画像はブログより、「何故か背を向け、木の幹に隠れます」
【追記】その後、喫煙所設置は中止(延期?)になりました。
抗議あいつぎ喫煙所とりやめ (続報) ~ 宮城県仙台市 ’21年4月1日
[当サイト関連既報]※他にもありますので、検索窓で引いてみてください。
各地の自治体(県や市)が「JTから多額の寄付」を受けています=国際条約違反=日本禁煙学会・『赤旗』紙が追及 ’20年8月
意見募集=新たな条例および「公設喫煙所」について~船橋市=☆誰でも投稿できます。全国の意見を募集しています。 ’20年10月
“緊急事態”による「喫煙所の閉鎖・廃止」「喫煙店の禁煙化」 日本禁煙学会が呼びかけ ’21年1月
入会・『STOP受動喫煙 新聞』のご案内 (冒頭でFCTCへの日本の対応を解説)