法施行1年アンケート調査・「路上喫煙」「ポイ捨て」とも「減った」が65%超
“改正法施行1年”の記事がまたありました。(→末尾に関連リンクを記載。)
こちらは千人へのアンケート結果から始まっています。
改正健康増進法施行から1年、喫煙環境はどう変わった?喫煙スペース減少で新たなマナー違反も
=『ウォーカープラス』2021年4月2日18:00=
以下抜粋、「……」は文省略・太字化は引用者によります。
“2020年4月の健康増進法改正施行を知っているかを聞いたところ、喫煙者(500名)は……『知っている(計)』は84.6%……非喫煙者(500名)……54.6%と、喫煙者に比べて低い認知率となった”
“「喫煙スペースからはみ出して喫煙している人」は「増えた」が54.1%、となった一方、「歩きたばこをしている人」は「減った」が65.3%、「たばこのポイ捨て(ポイ捨てする人やポイ捨てされた吸い殻)」は「減った」が65.9%という結果となった”
“非喫煙者に「どのような喫煙スペースがあるといいと思うか」と聞くと、「煙が漏れない」(74.8%)と「においが漏れない」(67.6%)の2つの回答が多かった。喫煙所に対する考えにかかわらず、完全分煙を徹底してほしいという思いがうかがえる”
改正法を知らない人が、喫煙者より非喫煙者のほうが多い、というのはいままでの条例についての調査と逆のように思います。
人は自分に都合の悪い情報には耳をふさぎたくなる心理がありますから(「認知的不協和」といいます)、いままでは喫煙者のほうが受動喫煙の条例・ルールなどを黙殺してきたわけですが――、
いまは、喫煙者は状況を無視できなくなり、非喫煙者はこのような法令や受動喫煙がないことはもはや当然、と思うようになった、そういう社会になったのかな、と推測します。(他に理由が考えられたらお寄せください。)
喫煙所が減れば路上喫煙も減る
この“歩行喫煙もポイ捨ても減ったが65%超”ということから、よくある、“路上喫煙を減らすために喫煙所も必要だ”の論が、間違いだということがわかります。
そして、やはり、喫煙所を建てるとしたら、「受動喫煙がないもので」という主張が多いということがわかりました。
画像は2015年の横浜駅西口・高島屋横の喫煙所とその周辺で違法喫煙をする喫煙者たち。
のちに改装され、広く、天井開放型になって、あふれる連中は減りましたが、離れた横断歩道や高島屋入口内への受動喫煙は続いています。
[当サイト関連既報]※他にもありますので、検索窓で引いてみてください。
“屋内禁煙”法施行1年、現状は?=福岡= 「加熱式タバコ喫煙所」を増やして“スモークフリー”…?! ’21年4月
喫煙所を増やして良いことはありません ~ 低レベルな『アエラ』報道の誤謬 ’21年4月
過半数が被害に遭っている受動喫煙 ~ 都調査 ’21年3月
禁煙化が進んでも、家庭内の喫煙は増えません。むしろ子どもへの受動喫煙が減ります ’20年9月