中国の“新幹線”車内は完全禁煙、その理由は? ~ 日本はなぜ喫煙可?
以前に、日本の新幹線の、車内にまだ残している喫煙室の問題をあげましたが、
→新幹線が「全席禁煙」に! しかし残る問題が? ’19年6月
中国の、新幹線に相当する高速鉄道は全面禁煙であり、その「理由」についての、報道がありました。
乗務員が語る「中国高速鉄道が全面禁煙」である理由=中国メディア
=『Searchina.』(サーチナ)2021-07-15 08:22= ※元の記事が非公開となったため、別の引用サイトのリンクに差し替えました。
以下抜粋、「……」は文省略・太字化は引用者によります。
“15歳以上の中国人の喫煙率は26.6%で、男性の喫煙率に限ると50.5%……低下しているとはいえ、諸外国と比べるとまだ高い水準だ”
“ 中国高速鉄道の車内は全面禁煙である……中国メディアの百家号はこのほど、「中国高速鉄道には喫煙ルームがないのに、なぜ新幹線には喫煙ルームがあるのか」と題する記事を掲載し、この理由について説明した”
“中国高速鉄道の乗務員の見解……東海道新幹線などには一部車両に喫煙ルームがあって愛煙家にとっては便利だが、「運行側からすれば一定のリスクを抱えることになる」と主張した。火災リスクを下げるために防火のための要求水準が高くなり、通風設備を強化する必要があるのでコストがかかるとしている。そしてそのコストは運賃から徴収していると分析した”
“中国高速鉄道に喫煙ルームがない理由について、「車両の電気構造が複雑で、車両の速度が速いだけではなく……高架橋の上を走っているのがほとんどなので、火災発生時の救援が困難で大惨事になりかねない」……安全確保のために車内には煙感知器を多く設置しており、こっそり喫煙も不可能になっている……「中国高速鉄道は、乗客の安全を確実に確保するため喫煙ルームを設置していないのだ」”
“ 日本より喫煙者の多い中国では、駅に到着するたびにホームに出て喫煙する乗客が多く、目的の駅に到着すると、一斉にあちこちで歩きたばこを始める姿を目にする……むしろ中国高速鉄道の方が喫煙ルームの必要性は高いのではないだろうか”
この喫煙室を設置しない理由が、日本の新幹線にも当てはまるとすれば――、
新幹線は、喫煙所を設置していることで、
・防火のための費用がかかっており、
・そのせいで運賃が高くなっているかもしれない。
・ひとたび火災が発生すれば、中国同様、高架を走る新幹線でも、救援が困難になる。
そんな喫煙室を、中国より喫煙率の低い日本で、なぜ必要とするのか…?
ということになりますね。
中国の高速鉄道にはあるという煙感知器は、新幹線にあるのかどうかは不明ですが、席が禁煙・喫煙と分かれていたころ、禁煙席で喫煙する者、連結部で喫煙する者がよくいましたので、なかったでしょうし、おそらくは今もそんな設備は、ないのではないでしょうか。
【追記】後日の喫煙室が一つ減ることになった報道→新幹線は完全禁煙にならないのか? 東海道新幹線・喫煙室「1つ」は会議室に変更するが・・・ を受けてJRに問合せたところ、トイレにはセンサーがあり、席では「乗務員や警備員によるこまめな巡回」を行い、「喫煙ルーム以外の場所での喫煙等、他のお客様のご迷惑となる行為を認めた際には直接お声がけ」するとのことでした。
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