母親の喫煙のほうが父親の喫煙より問題、「喫煙者への寛容さ」「次世代」に影響が = 大学生アンケートから
またも、親の依存症での、子どもへの悪影響の論説です。
しかし今回は、直接の受動喫煙、健康被害の影響ではなく、学生へのアンケートから、配偶者・交際相手の喫煙への寛容さ、甘いかどうかを読み解いたもの。
結果、母親の喫煙のほうが、父親の喫煙よりその子に影響がある、としています。
子供への影響大きい「母親の喫煙」
=『THE SANKEI NEWS(産経新聞)』2021/11/29 17:47=
以下抜粋、「……」は文省略・太字化は引用者によります。
“高崎健康福祉大学(群馬県高崎市)では、平成18(2006)年4月にキャンパス内全面禁煙を施行し、その前年の17年以来、毎年、学生を対象にした「たばこに関するアンケート」を実施してきた。調査項目には、本人の喫煙状況の他、親・きょうだい・友人など周囲の喫煙者の存在も含まれている”
“今年の学生と親の喫煙状況……未成年者を含む学生全体の喫煙率は、男性2・7%、女性0・4%……喫煙経験者は男性13・1%、女性で3・3%……たばこを試して止めた学生が男性で10・4%、女性は2・9%”
“親の喫煙状況は、「両親喫煙」が5%程度、「母親のみ喫煙」が4%程度、「父親のみ喫煙」が25%程度……「両親非喫煙」が65%程度”
“アンケートには、「あなたは交際あるいは結婚したい相手の人の喫煙をどう思いますか」という項目がある。これに「全く気にしない」および「あまり気にしない」と回答した人を「パートナーの喫煙に寛容な人」として……喫煙未経験者では……寛容な人の割合が男性14・9%、女性5・9%だったが、喫煙経験者になると、男性で48・1%、女性は55・8%もあった。男女とも、自分が喫煙することで他人の喫煙にも寛容になるが、その傾向は女性の方が強いことがわかる”
“ 以前、親の喫煙が子の喫煙に影響することを本企画で報告したが、親の喫煙でパートナーの喫煙に寛容な子の割合にも違いのあることが判明した。その割合が最も低かったのは「両親とも非喫煙者」の場合で、2番目は「父親のみ喫煙」であった。「母親のみ喫煙」はそれより高く、最も高かったのは「両親ともに喫煙者」の場合であった……「母親だけ喫煙」の方が、パートナーの喫煙に寛容な人の割合が多いことに注目したい。親の喫煙を見て育つと、たばこに対する抵抗感が薄れるが、母親の喫煙は父親の喫煙よりも影響が大きいといえる”
“ 女性の喫煙率は男性の三分の一程度であるが、次世代への影響は大きい”
“妊娠すると、喫煙する女性の大多数はたばこを止めるが、出産し授乳期を過ぎると、喫煙を再開するケースが少なくない”
ようするに、両親とも非喫煙者だった人は、人の喫煙をイヤだと思う人が多く、喫煙親に育てられた人は喫煙を許す傾向がある、というのは当然といえば当然ですが、片親だけが喫煙者だった場合は、母親が喫煙者だった人のほうが、他人の喫煙を気にしない傾向が強く、つまり女性の喫煙者は、男性の3分の1しかいないけれど、「次世代への影響は大きい」ということです。
この視点の研究は今までなかったかもしれませんね。これは受動喫煙撲滅のためにも、認知されていく必要があるかもしれません。
[当サイト関連既報] ※他にもありますので、検索窓で引いてみてください。
家庭での受動喫煙、子どもを守るには? ’20年11月
“行き場失い”? 堂々と違反する喫煙者たち/〈感染と喫煙所〉問題その19 ’20年5月
喫煙彼氏の問題 ’21年6月
非常に有意義なご研究を発表していただき、どうもありがとうございます。
ただ、私にはよく解らないのです。ご専門の方々には解るのだと思うのですが。一般の人々には一文一文が複雑で長く、よく意味をつかめないのです。
一つの例として、下のほうの「ようするに」で始まる文が、一文で4行あり、主語と述語がどこにあるのか判らないほど、修飾節が何種類も入ってしまっているので、要するにどういうことなのかが解らないのです。
これ以上、例を挙げますと、まるで粗探しをしているかのようになってしまいますので、一つの例をご参考いただけますと幸いです。
『重要で非常に興味深い内容なので、もっとよく明確に理解したい』という趣旨ですので、ご理解をいただけますと幸いです。
よろしくお願いいたします。