家庭での受動喫煙、子どもを守るには?
昔と違って今はDV(家庭内暴力)や児童虐待という概念が浸透しており、また受動喫煙は深刻な健康被害があると認識されています。
しかしそれにもかかわらず、家庭内での喫煙による家族の被害が、まだ多く残存しています。
大学教授による記事がありました。
【たばこと健康】家庭内受動喫煙から子供を守るには
=『THE SANKEI NEWS(產經新聞)』2020.10.26 21:09=
以下抜粋、「……」は文省略・太字化は引用者によります。
“改正健康増進法が全面的に施行され、未成年者を受動喫煙から守るため、未成年者を喫煙室などの喫煙可能な空間に立ち入らせてはいけないことになった。未成年者は、喫煙可能な飲食店には、客としても従業員としても入れないことを理解しておく必要がある”
“ しかしながら、ホテルや旅館などの喫煙可能な客室の扱いは少し違う……私はホテルの予約の際には基本的には禁煙室を選択するが……喫煙可能な部屋は独特の臭いが充満しており、滞在中は3次喫煙を強いられる。ホテルなどの客室は個人の家と同じ扱いのため、子供連れで喫煙可能な部屋に宿泊することは、法令違反とはいえないようである。とはいえ、3次喫煙が避けられない喫煙可能な部屋に子供連れで宿泊することは、可能な限り、避けたい”
“施行した「東京都子どもを受動喫煙から守る条令」……では、保護者および喫煙者に対して、「家庭等で子供と同室で喫煙しない」「子供と同乗する自動車内で喫煙しない」などの努力義務を課している”
“自分の家族の受動喫煙を避けるため、ベランダでたばこを吸う人も少なくないが、風向きによっては隣戸に煙が入り、近隣住民との間でトラブルの原因となることがある……賠償金の支払いを命じた判例もある。喫煙者は周囲の状況によく注意し、受動喫煙防止に努めることが求められている”
“ 高崎健康福祉大学では、17年から……学生の喫煙に関するアンケートを実施……本年は……新入生……の喫煙者、および喫煙経験者は皆無、ゼロであった。
同じアンケートで、「あなたの周囲に喫煙者はいますか」と尋ねたところ……「父親が喫煙」34・5%、「母親が喫煙」11・8%、「父・母ともに喫煙」6・2%など、約半数は家庭において受動喫煙をしている可能性があることが示唆された”
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上記記事執筆の教授のコメントがある記事→“行き場失い”? 堂々と違反する喫煙者たち/〈感染と喫煙所〉問題その19 ’20年5月
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