相撲とタバコ 国技館も巡業先も禁煙に

 スポーツ界の喫煙問題。今年8月に相撲の報道がありました。

 食事会での喫煙がネット上で問題視されたりしたとのこと。昔とは隔世の感がありますね。

 その食事会の写真というのが見つからないのですが、飲食店ではなく相撲部屋でしょうか。そこが禁煙でないなら、ふだん他の力士が受動喫煙にあっているはずです。

 力士はたばこを吸ってはいけないのか? 相撲界の喫煙事情を解説
  =『日刊スポーツ』2023年8月19日6時0分=

 以下抜粋、「……」は文省略・太字化は引用者によります。

“力士の喫煙が、SNSで話題になっている。ある幕内力士の食事会での写真が出回り、テーブルの上には灰皿と吸い殻などが写っていた。がっかりするファンも”

“かつては……国技館のマス席にはたばこ盆が置かれ、力士は支度部屋でたばこを吸っていた”

2005年初場所から国技館内を全面禁煙にし、マス席から灰皿を撤去した……2007年春場所から禁煙が徹底された。その後、支度部屋に隣接する通路のような吹き抜けに灰皿が置かれ、取組の前後にはそこで吸う力士もいた。今は、そこに出入りすることもできなくなった。現在、力士が場所入りした後にたばこを吸うためには、支度部屋を出て階段を上り、所定の喫煙所まで出向く必要がある”

“巡業先でも状況はほぼ同じ。どこの体育館も館内は禁煙”

“所属する部屋での喫煙事情は、師匠の考え方によって異なる。かつては、「たばこを吸ったらクビ」という厳しいルールを設ける部屋もあった。ごく少数だが、稽古を見ながら、上がり座敷で紫煙をくゆらせる親方も……師匠が喫煙者だと、力士も容認されがち。稽古場の陰に灰皿が置かれ、力士の稽古後の一服が珍しくない部屋もある”

“栃錦、初代若乃花、柏戸、栃ノ海、佐田の山らは喫煙者だった。千代の富士は現役途中で禁煙し、横綱になった。近年の横綱でも喫煙者はいるが、力士のアスリート化は年々進んでおり、今は少数派。十両以上の関取70人のうち、喫煙者は十数%ほど。8、9人に1人程度”

“力士としては、吸わない方が体にいいことは間違いない。しかし……喫煙者は横綱になれないかといえば、そうでもない。プロ野球選手や、サッカーの日本代表クラスでも喫煙者はいる”

“ただし、時代とともに喫煙者への視線は変わってきている……SNSでアップする可能性がある写真には、配慮があってもいい。「関取衆は子どもファンを売る仕事なので、できれば見えるところで吸ってほしくない」と指摘する親方もいる”

 日本の成人男性の喫煙率は25%から30%ほどといわれていますから、一般の3分の1ほどの喫煙率ということになります。もっとも、力士はみな若く、いまどき喫煙者が少ない20代~30代前半ということもあるでしょう。

 記事にある千代の富士の禁煙、勧めたのは初代貴ノ花だそうですが、しかし言った本人はやめられなかったという話も聞きますね。

 タバコをやめられず、横綱になれなかった(先代・貴ノ花) =『踊る小児科医のblog』2005年02月23日=
 名大関貴ノ花の命を奪ったタバコを憎む =同2005年06月13日=
 

 

  稽古中に喫煙時間はあるのかな?
「両国」駅隣の案内所のパンフより。

 
[当サイト関連既報] ※他にもありますので、検索窓で引いてみてください。
 遅れるプロ野球の禁煙、桑田コーチに期待! ’21年1月

 試合中・スタジアムは完全禁煙に “分煙では防げなかった” ~ ジェフユナイテッド千葉 ’21年3月

 タバコの煙はトレーニングに悪影響・・・しかしスポーツ選手には喫煙者が多い? / マナーの悪い喫煙者は、管理者に苦情を ’20年12月

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