喫煙所を撤去した大学が再設置! しかし学外での喫煙は減らず!? ~ 明治大学
10数年前にいくつかの大学に取材したことがあるのですが、当時はほとんどの大学が敷地内に喫煙所を設置しており、中には以下の記事のような、一度なくしたが周辺住民から学生の路上喫煙の苦情があったため再設置した、という大学も数校あったものです。
しかし’19年7月から改正健康増進法で「学校は原則敷地内禁煙」となり、多くの大学が喫煙所をなくしている現在、東京の中心部でこんな大学があるとは! 情けないですね。(前回の報道の当サイトまとめ→学生の違反喫煙・路上喫煙にろくに対応できない大学)
近隣住民の苦情受け、学内に喫煙所を再設置 明大駿河台キャンパス周辺の路上喫煙問題・続報<ニュースあなた発>
=『東京新聞TOKYO Web』2023年11月6日 06時00分=
以下抜粋、「……」は文省略・太字化は引用者によります。
“ 明治大の駿河台キャンパス(東京都千代田区)で学内の喫煙所が撤去され、周辺住人が学生の路上喫煙に苦情を訴えたことを本紙ニュースあなた発(7月28日朝刊)で報じた後、大学がキャンパス内に喫煙所を再設置したことが分かった”
“3月末にキャンパス内に唯一あった喫煙所を撤去。その後、周辺で学生の路上喫煙が目立つようになり、区の助言を受けながらキャンパス内で場所を探し、9月20日に再設置した”
しかし……?
“周辺で飲食店を経営する女性によると、喫煙所の再設置後も周辺で捨てられているたばこの吸い殻は「ほとんど減っていない」。最近も、大学生とみられる3人が近所の私有地でたばこを吸っているのを目撃。女性が「キャンパス内に喫煙所ができたのでは」と声をかけると、3人は「はーい」と言って、立ち去っていった”
“ 女性は「大学は学生に喫煙所を設置したことをちゃんと周知しているのだろうか。携帯灰皿を配布するなどの対策を考えては」”
結局、喫煙所を作っても、路上喫煙は減らないということです。横浜市の主要駅前の市公設喫煙所でもそうですが。
喫煙所内での受動喫煙を嫌がって外で吸うヤツも多いですから。
大学は、「違反喫煙者は反則金徴収や停学・退学も含み、厳重に処分する」として、周辺の住民などに「喫煙者を見かけたら撮影して通報してください」としておけばよいのではないでしょうか。
[当サイト関連既報] ※他にもありますので、検索窓やカテゴリーで引いてみてください。
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