テラス席の禁煙が法律で決まります ~ スペイン
昨年末の報道です。(その後、決定に進んだかは不明です)
店内の禁煙化が進んだ日本でも、テラス席は屋根がなければ喫煙可能にできます。屋外の禁煙が遅れている外国でもこうなるとは、日本はやはり取り残されるのでしょうか。
テラス席禁煙法案 スペインで進むタバコ政策
=『World Voice(ニューズウィーク日本版)』2023/12/23=
以下抜粋、「……」は文省略・太字化は引用者によります。
“久しぶりに日本に一時帰国した時、居酒屋など屋内でタバコが吸えなくなっていたことにとても驚きました。非喫煙者の私にとってはとても嬉しい変化”
“スペインでは、日本に比べると規制がそれほど厳しくなく、屋内での喫煙は2011年に法律で禁止されたものの、屋外での喫煙に関しては未だに規制がありません。飲食店で屋内でタバコを吸うことができない喫煙者たちはテラス席を好むため、連日レストランのテラス席は取り合いになったりする”
“そんなスペインで今、テラス席の喫煙を法律で規制しようという動きがあり、喫煙者たちを震え上がらせています”
“テラス席禁煙法案を持ち出したのは先月新たに健康省大臣に就任したばかりのモニカ・ガルシア大臣……テラス席に限らず子供が集まるような遊具がある公園や学校の周辺、また海水浴場や公共交通機関の停留所なども禁煙エリアとして含まれています”
“バルセロナがあるカタルーニャ州では、他の州に先駆け今年からこの禁煙法案が適応されているのですが、国内全体ではなかなか法律制定に踏み出せず……パンデミックの渦中では感染対策のためあらゆる州でテラス席の禁煙が行われましたが、多くの喫煙者からの強い反対の声と経済的な影響が考慮されて感染対策が解除されると同時にこの禁煙対策も早々と撤廃されました”
“保守派が政権を握る首都マドリードの市長は今回新たに持ち出された法案を「馬鹿げている」と批判”
“喫煙者からの反対”とは、一方の側の声しか聴いていないわけでしょう。“経済的理由”とは、日本でも言われる「売り上げが下がる」ということでしょうがそれも同じこと、続ければ、吸わない健常者の客が増えるはずです。
“スペインの喫煙率は25%程度……日本人男性の喫煙率25%と統計上では変わりはありません。しかし限られた喫煙所でしかタバコが吸えない日本と比べ、どこでもタバコが吸えてしまうスペインでは、喫煙者の姿を目にする頻度が圧倒的に多いように感じます”
“スペインでは歩きタバコは規制されていません。このクリスマスシーズン、首都マドリードは初詣の神社のように道が人で埋め尽くされるような混雑状態ですが、そんな中でもタバコを吸いながら歩く人はたくさん……子供の手を引きながらや、ベビーカーを押しながらタバコを吸う親の姿すらもたくさん……驚いたのがタバコのポイ捨ての多さ。一応ポイ捨ては法律で罰金の対象になっているようですがほぼ全くと言っていいほど取り締まりはされておらず、道にはそこら中にたくさんの吸い殻が投げ捨てられている”
“自由すぎると言っても過言では無いほど寛容な国スペインでは、何かを取り締まるという行為は日本ほど容易ではないのかもしれません”
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