ドラマの“タバコ場面”は“受動喫煙がないよう”CG処理されていることもあるそうです

 このまえ、新しいドラマが、タバコを吸う場面があることで“お断り”の字幕を流しているという記事を紹介、
 →ドラマの喫煙シーンに「出演者・スタッフの健康に配慮」との字幕’24年2月2日

 はたして制作現場では、受動喫煙が生じないようにしているのだろうか? と私は書きましたが、ちゃんと“受動喫煙に配慮し”、CG(コンピューター合成画像)でやっているそうです。(もちろん、受動喫煙はなくとも、社会への影響としてはタバコ場面は無いほうが良いですが)

 しかし、「過剰な自主規制」なんでしょうか?

 『不適切にもほどがある!』CG加工された「喫煙シーン」…TVの現場に蔓延る過剰な自主規制の正体
  =『FRIDAY DIGITAL(フライデー デジタル)』2024年02月26日=
 ※この記事は連載の後編のようです。前編では喫煙場面についての字幕について触れています。→「テレビ局は守ってくれない…」コンプラと闘う『不適切にもほどがある!』を元テレ東Pはどう見たか?=同=

 以下、後編記事の抜粋、「……」は文省略・太字化は引用者によります。

“喫煙シーンに関しては、さすがの『不適切-』においても、バスの中や教室でのたばこの煙はすべてCGで書き足していた。現場で喫煙はおこなっていない

“加工は明らかにバレバレなので、制作陣もこれはやりたくなかっただろう”

“テレビ東京……ドラマ『弁護士ソドム』でも、喫煙に関する規制が……喫煙するシーンを撮りたいと監督が言い出した。すると……「喫煙シーンは控えるように」とのお達しが来た。「控えたほうがよい」や「控えてほしい」ではなく、「控えるように」である”

“『風の少年~尾崎豊 永遠の伝説~』をプロデュースしたおりにも、高校生の尾崎氏が道路に座ってたばこを吸うシーンに「待った」がかかった”

 弁護士のドラマは、’23年4月の放送だそうですが、現場の受動喫煙を問題視したとのことです。

“『弁護士ソドム』において……「喫煙シーンは控えるように」とお達しが来た理由は、なんと「受動喫煙」だ”

“監督が要望した喫煙シーンには、しかるべき理由があった……母の形見であるライターを大切にしている主人公。その主人公がたばこに火をつけた際に机の上にあったある紙を……燃やして灰皿に落とす。そしてその炎を見つめる。瞳に映し出される炎。それは復讐をあらわしている……クレームが来たあとにスタッフ間でいろいろな検証が……「喫煙シーンが問題になるのであれば、後半の紙を燃やすというところだけやったらどうか」という意見に対しては「喫煙者でもない人の部屋に灰皿があるのはおかしい」などの反論があったりして、結局、主人公が喫煙者であることが一番自然だということに落ち着いた……私は異議を申し立てた社内のセクションと最後まで闘った。だが、許可はおりなかった”

 この後も読んでいくと、この記事を書いたプロデューサー氏は、表現の問題にとどまって、現場(職場)で受動喫煙が強制されるという問題は理解できていないようですね。
 ……と下書きしていましたら、「無煙ニュース」配信の活動者のかたが、このかたにメールし、良い回答があったとのことでした。じつは、じつに謙虚で、受動喫煙被害に理解のあるかたでした。

 読者の方から「受動喫煙」に関して貴重な意見をいただいた
  =『35produce』2024年2月29日=

 
これは外国のテレビの画像。大和浩教授より(既報、クリックで過去記事が出ます)

 
[当サイト関連既報] ※他にもありますので、検索窓やカテゴリーで引いてみてください。
 NHKの問題=「受動喫煙」と“香害”(柔軟剤)の助長=に対し、『週刊金曜日』に投書が掲載されました ’19年5月

 1970年代は受動喫煙だらけ ~ 当時を描くドラマのタバコ描写は? ’22年6月

 昔はなんでもありでした ~ タバコが普通だった異常な時代 ’23年7月

 職場で不快な悪臭、女性はタバコ・三次喫煙が一番イヤ ’23年4月

 日本の受動喫煙対策は「前世紀並み」夫のタバコで妻がガンに・職場でも毎年3600人以上が死亡 ’20年6月

STOP受動喫煙 新聞』 季刊・年1200円
 さらなる情報が読める! 各種サービスがある、当機構への入会=『STOP受動喫煙 新聞』のご購読=をおすすめします。

 ☆画像はクリックで「紙面案内・入会特典」ページが開きます。

ドラマの“タバコ場面”は“受動喫煙がないよう”CG処理されていることもあるそうです” に対して1件のコメントがあります。

  1. 受動喫煙問題は大人全員の問題です より:

    最後まで読むと、心温まる記事でした。
    無煙ニュースの活動者のかた、ぐっジョブです!
    喫煙者のみならず、非喫煙者の意識を変えていかなければ、受動喫煙撲滅は成し得ないと思います。
    受動喫煙に関して、「私は気にならないから関係ない」と胸を張って言う大人が多すぎます。
    子供や赤ちゃんまでもが、喫煙者によって殺されています。
    喫煙者である大人が受動喫煙させ、非喫煙者である大人がそれを黙殺している状況を「関係ない」と言えるでしょうか?
    人が殴られていたら止めるように、受動喫煙に対しても、何かしら大人として行動すべきでしょう。
    謙虚さは大切です。
    これを機にプロデューサーの方が、受動喫煙撲滅をプロデュースすることを期待します。
    民放連が、
    「覚せい剤やめますか?それとも人間やめますか?」
    みたいな感じで、
    「喫煙やめますか?それとも人間やめますか?」
    とテレビで継続的に訴えかければ、あっという間に受動喫煙なくなると思うのですが・・・

コメントを残す

* が付いている欄は必須項目です。
アドレスは公開しませんが、内容確認の場合がありますのでご記入ください。
(名前は記入されたまま公開します。過去のコメント集「被害者のコエ」参照)
公開は内容確認後となります。若干の要約・修正や、公開しないこともあります。
※公開向けではない個人的な相談や意見は「お問い合わせフォーム」へお願いします。
※受動喫煙と関係ないこと、喫煙の非難などは書かないでください。

当機構からの回答や連絡は、必ずあるわけではありません。
投稿の方への、一般の方からの助言・ご意見・励ましの言葉も歓迎しています。
(その方のコメント末尾「返信」をクリックして投稿してください)

※公開したコメントの削除は基本できません。
 (より良くするための修正は検討します)
 コメント文の転載等その後の使用権は、当機構が有します。
 無断転載を禁じます。

*