NHKの問題=「受動喫煙」と“香害”(柔軟剤)の助長=に対し、『週刊金曜日』に投書が掲載されました
当機構では、NHKがドラマで喫煙シーンを大量に制作し、受動喫煙を現場に強制したうえ、改正健康増進法の制定の時期に、社会の受動喫煙撲滅の流れに反するプロパガンダをしていることを問題視し、申し入れ文を送りましたが――、(関連ページを末尾にリンク)
その後NHKは、これもいま社会問題化している、いわゆる“香害”問題=ニオイの強い柔軟剤、香料などの人工合成化学物質による、悪臭と、健康被害=を、助長することになる、柔軟剤の使用を推奨する内容を、人気番組『ガッテン!』で流しました。
そこで私(当サイト執筆者・『STOP受動喫煙 新聞』編集局長)が、受動喫煙も合成化学物質も共通する問題として、NHKの体質を問う文を社会派雑誌『週刊金曜日』に投稿したところ、掲載されましたので、同誌の許可を得て以下に転載します。(各画像はクリックで拡大します)
☆2ページにわたっての掲載を並べています。
掲載誌:『週刊金曜日』2019年5月10日号(第1231号)59ページ「投書」
題:「NHKと合成洗剤とタバコ」
文にある、機構の申し入れとNHK回答は、当サイト記事に掲載、末尾にリンクがあります。
以下は同号の表紙と目次(右下に題・投書者名が見られます)。→その号のサイト(バックナンバー)掲載ページ
上記掲載文がうまく見られなかった方のために、以下に投書の本文を記しておきます。
NHKと合成洗剤とタバコ
NHKの「ガッテン」が、柔軟剤を推奨する内容を流したことを、本誌3月29日号「金曜アンテナ」欄で知った。合成化学物質による多くの被害者・団体が怒り、抗議したとのこと。
化学物質症(注・私は被害者の過剰反応ととれる「過敏症」という呼称は使用しない)が激増し、香料等の制限を求める運動が広まる中、そのような番組を放送するとは、悪質企業を応援しているように思える。
一方、それより前の今年2月、同局のドラマ「いだてん」で喫煙シーンが異常に多いことに、「受動喫煙撲滅機構」が申し入れ文を送り、ネット上では話題になった。
NHKでは過去の「ゲゲゲの女房」「バカボンのパパよりバカなパパ」など、重度喫煙の主人公の時代を描いた、編集部やバーなどの場面でもタバコが出なかった。「日本禁煙学会」が表彰したほどである。
受動喫煙被害撲滅の機運が高まり、昨年は国の健康増進法が改正され、各地で受動喫煙防止条例が制定されている中、今まで出さなかった喫煙シーンを頻繁に出すのはなぜか。
機構はサイトで送付文と、局の回答を公開しているが、申し入れの要点、①受動喫煙を世間に容認させる②今なぜ喫煙場面を過剰に出すのか③未成年や禁煙治療者への影響④俳優・スタッフへの受動喫煙は、といった問題提起に、答えていないものであった。
NHKは大企業と癒着し、〝企業に不利な時代の流れ〟を逆行させようとする、情報操作・プロパガンダを行う局なのであろうか。「公共」を名乗る資格、受信料を取る資格は、はたしてあるのだろうか。
“化学物質症”との関連
当機構への相談や訴えでも、「受動喫煙症」と同時に「化学物質症」を併発している、というかたが急増しています。→化学物質症にも言及した当機構サイト記事の主なものは末尾にリンク ☆「化学物質過敏症」と言わない理由は、投書に書いています。
タバコによる受動喫煙も、有害な人工合成物質の強制曝露(ばくろ)も、どちらも撲滅すべき問題です。
その『ガッテン!』問題の同誌記事は以下です。
NHK「ガッテン!」で柔軟剤推奨 「香害」拡大に加担
=『週刊金曜日』2019年4月10日10:29AM=関連記事。
NHK『ガッテン!』の番組内容に視聴者の合点が行かず、炎上した理由
=『DIAMOND online』岡田幹治2019.4.17 5:00=コメント集。
【香害】『ガッテン!』で柔軟剤を奨める内容 香害被害者がNHKに抗議文を送付
=『まとめダネ!』更新日: 2019年04月10日=【広告番組?】NHKガッテン!柔軟剤使用を推薦してしまう・・・香害の元凶と怒りの声も
=『まとめまとめ』2019年04月14日更新=
当機構では、「横浜 受動喫煙 相談・学習 定例会」の案内でも、発症者や臭いを気にする(というより、鈍感ではない、問題を意識する)人に対しての配慮、臭いのある人の参加禁止を呼びかけています。
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☆ ☆ ☆
☆この投書「NHKと合成洗剤とタバコ」は、当機構の発行紙『STOP受動喫煙 新聞』第27号 – 2019年(7月)夏号にも全文を転載、他のNHK問題の論説・『朝日新聞』のコラムも掲載していますのであわせてお読みください。
[NHK問題の受動喫煙撲滅機構サイト関連ページ]
2019年2月19日 NHK『いだてん』の過剰な喫煙シーン・受動喫煙発生に「受動喫煙撲滅機構」が申し入れを送りました
3月5日 NHKから回答がありました
3月11日 受動喫煙の概念を共有することがスタート
3月25日 NHKのコカイン騒動と受動喫煙シーンの対応について
[化学物質症の当機構サイト関連ページ]
「受動喫煙症」 知っていますか?(受動喫煙による病気・症状)
タバコ臭い人(非喫煙者でも)を不可としたカレー店がとうとう……
化学物質過敏症の被害が大きくなっている理由に、マイクロカプセル柔軟剤が問題視されているようです。
私も、隣室からの受動喫煙プラス香害の被害にあっているので、重篤な化学物質過敏症にいつ自分がなるかわからないと、せめて家の中の化学香料は少しでも減らすよう商品を選んでいますが、化学香料不使用のものがなんと少ないことか・・・。
こんなものにまで香料が必要??と思います。
日本は香料天国と聞いたことがあります。
ガッテンの放送は私もリアルタイムで見ていて唖然とし、すぐにNHKに抗議の意見を送りました。
日本消費者連盟も、抗議文を送りNHKからの返答をHPに載せていますが、呆れるような内容です。
かつてNHKは、柔軟剤による香害問題も受動喫煙問題も「あさイチ」などで早く取り上げていたのに・・・。
一部の学校では、昔ながらの微香で残香性のない洗剤のことではなく、最近のマイクロカプセル洗剤についてとした上で、各家庭に使用を控えて欲しい旨をお願いしているところもあるそうです。
独自に対策するしかなく、タバコも洗剤も、化学物質の健康被害について日本の消極的な姿勢には落胆するしかありません。
しかしながら、アンケートでは、他人の残香性柔軟剤により自身が電車などで気分が悪くなった経験があるという人が多数を占めるのに対し、使っている人も多いという矛盾。
嗅覚はダイレクトに脳に影響を与えます。
自身への危機感もそうですが、自分のしたことで苦しんでいる人がいるということを知れば、どうしても自分に必要でない限り、どうどうと権利を主張するように使ったり吸ったりできないと思うのですが・・・。
(もっとも、煙草は中毒なので、まともな話が通じないことが多いというのが私の印象です)
この受動喫煙撲滅機構のトップページのように「思いやりのこころ」が育っていくことがよりよい社会への道だと思います。
「化学物質過敏症」→「化学物質症」訂正します。
以前に気にしていたのに、うっかりしました。申し訳ありません。
「化学物質症」=他者に強制(矯正)しようとまでおもいませんのでかまいませんよ。認識が広まればいいなと思っています。おきづかいありがとうございます。
NHKのいだてんは未だに喫煙シーンやタバコに点火するシーンがあります。
反骨精神なのかこれからも続けるのかなぁと見守っています。
未成年の影響は今後の事なので結果は出ていませんが、影響があった場合、叩かれなければ見過ごすのでしょうか?
喫煙者の健康は既に結果が出ています。
受動喫煙での健康も結果が出ています。
非喫煙者の俳優でも喫煙シーンを仕事の為に受けている人もいます。
受け入れれば喫煙させる、それがNHKのやり方なのだなと視聴者として自己判断しました。
上記の判断からNHKは香害についても社会や世間の批判が無ければ動かないのだと思います。
健康な人は「香害と言われても響かない」と思います。
それなら分かろうとする努力が必要だと思います。
タバコが無くなればタバコ被害が無くなり、考える必要も無くなります。
香害が無くなれば香害被害が無くなり、考える必要も無くなるのです。
一番楽な方法は「無くなれば誰も被害を受けず、誰も無駄に考える必要が無くなる」のです。
何に労力を使いますか?