韓国の喫煙禁止地区は吸い殻がたくさん・・・しかし“日本はもっと”?
韓国でも、禁煙が守られていないという話ですが、日本がもっとひどいと引き合いに出されています。
「全域禁煙」を実施したソウルのある町、現状は「吸い殻が山盛り」=韓国ネット「日本は韓国以上に…」
=『Record China』2021年1月28日(木)6時20分=
以下抜粋、「……」は文省略・太字化は引用者によります。
“ソウル市瑞草(ソチョ)区が……公共道路を「全国初で唯一」の禁煙区域に指定したが、現在はたばこの吸い殻があちこちに捨てられている状態だという”
“区は昨年11月2日に禁煙区域指定を行い、2カ月の猶予期間を経て、新年から本格的に喫煙規制を実施した。摘発時の過怠料は5万ウォンとなっている。喫煙エリアは設けているが……わずか30カ所しかないため、私有地での喫煙が増え、あちこちにたばこの吸い殻が捨てられ「美観を損なっている」という。また「街灯、電柱、排水溝などに吸い殻が山盛りになっていたり、建物の前の道路や、建物と建物の間で喫煙する人も多く見られる状況」だという”
“喫煙者に話を聞くと、「……喫煙エリアには屋根や仕切りなどがなく、雨や雪の日は傘が必要」……喫煙エリアだと分かりやすい表示も特になく吸い殻入れだけがぽつんと置かれているだけ。雪かきをした雪が積まれていたり、車が止められていたりで利用できないエリアもよくある”
“禁煙区域のコンビニ前で喫煙していた人は「ここから一番近い喫煙エリアまで歩いて10分もかかる。そこまで行ってられない」……区関係者は「パラソルやブースを設置したり、ラインを引いたりすると、移動や撤去をすることになった際に負担となる」”
“最近9カ所が移動または撤去になっていたという。移動・撤去の理由は住宅、店、飲食店などからの苦情だと”
“韓国のネットユーザーからは「喫煙者の10人に8人がポイ捨てしている」「たばこを値上げすべき理由だ」「ソウル市全域を禁煙区域にして、喫煙ボックスを設置してほしい。歩きたばこは本当に腹が立つよ」などの声が”
冒頭、この屋外の禁煙区域指定を「全国初で唯一」としていますが、当編集局に来た韓国国営放送の記者に聞いた話(『STOP受動喫煙 新聞』第22号–2018年4月掲載)や、韓国へ行った読者の寄稿(第26号–2019年4月)では、大都市の大通りは何年も前から禁煙化していたとのことでした。
よくわかりませんが、いままでは啓発・マナーレベルで、罰則徴収がちゃんとされるようになったのが初めて、なのでしょうか。
「喫煙エリアは設けているが……わずか30カ所しかない」というのも変ですね? 記者が確認できただけでも18もあるといいます。よほど広い地域なのでしょうか?
むきだしの灰皿は問題ですが、区の「移動や撤去をすることになった際に負担」ということで囲いや屋根を設けない、ということは、どんどん廃止していく方向だとすれば、納得、期待できます。
記事は最後に、日本との比較の声でしめています。
“また、「日本みたいに携帯灰皿を持ち歩いたらどう?」「日本は韓国以上にどこでも吸ってるよ」「日本は喫煙できる食堂が多いし、喫煙ブースも多い。繁華街の路地裏には吸い殻がいっぱい捨てられてる」「でも吸い殻の山は見たことないな」「ポイ捨てする人は少ないと思うけど、ファミレスなんかで小さい子どもがいてもたばこを吸ってる人は多い。非喫煙者への配慮がないね」など、日本の喫煙事情についての意見も多く見られた”
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