福島で2000円罰則つき路上喫煙禁止がスタート
福島県福島市で、ちゃんと罰則つきの、路上喫煙禁止の条例ができています。
条例自体は、昨年7月に開始されましたが、罰則徴収については、今年3月から開始したと、地元の報道がありました。
昨年の制定時からの報道を見てみましょう。(囲みは抜粋、「……」は文省略・太字化は引用者によります)
福島駅周辺、路上「禁煙」 7月条例施行、周知後…過料2000円
=『みんゆうNet(福島民友新聞)』2020年01月09日= ※リンクは非公開となりました。以下の引用のみお読みください。
“福島市は、市独自の「受動喫煙防止条例」(仮称)を7月1日に施行する方針を固めた……JR福島駅周辺を……喫煙所2カ所以外での加熱式たばこを含めた喫煙を禁止する。施行は当初、来年1月1日の予定だったが、同市で野球・ソフトボール競技が行われる東京五輪の開催前に前倒しする”
“喫煙の中止命令に従わない場合、過料2000円を科すとしており、必要に応じて指導員を配置し……”
五輪は行われていませんが、施行はされたようです。
福島市のサイトでの告知→福島市受動喫煙防止条例が施行されました
市のサイトにある「福島市受動喫煙防止対策ガイドライン ダイジェスト版」が、いいこと書いています。以下に6枚中の1・2枚目を示します。(画像はクリックで拡大します)
そして、’21年3月1日から、罰則がスタートしました。
指定区域で路上喫煙すると過料2000円【福島市】
=『福島テレビ』2021年03月01日(月)19:45 ※リンクは非公開となりました。以下の引用のみお読みください。
“福島市は去年7月からJR福島駅周辺での路上喫煙を制限してきた……「きょうからJR福島駅の西口と東口にある受動喫煙防止重点区域では、指導に従わない喫煙者には過料が課せられます」……ルールを破って路上喫煙をし、「指導員」の指導にも従わなかった場合に2000円の「過料」を科すという厳罰化だ”
“市では、受動喫煙を防ぐという直接的な効果は勿論、多くの人に受動喫煙や健康について考えるきっかけになればと期待している”
“タバコを吸わない女性
「2000円は高いと思うけど、そのくらいにしないと500円だったらまあいいやになっちゃうじゃない」
タバコを吸う男性
「分煙した形での公共の喫煙場所・・公的にやるならばそこはしっかり対策も取って欲しいと思いますね」”“4月から指導員が活動する時間を増やすことにしている”
ただ、「指導にも従わなかった場合に……科す」が、ちょっと気になります。注意されてすぐ消せば、罰則は取れない、つまり、”注意されるまでは吸ってもかまわない”ことになるからです。
千葉県船橋市の条例も、そのような状態だったので、今度から違反があればすぐ徴収するように改めることになったのです。
→意見募集=新たな条例および「公設喫煙所」について~船橋市=☆誰でも投稿できます。全国の意見を募集しています。 ’20年10月
(『STOP受動喫煙 新聞』第33号=’21年1月にも掲載)
もちろん、指導員も罰則も条例も無い多くの区域よりはずっとよく、注意されれば嫌なので、減らす効果はあるでしょう。船橋のように、さらなる前進に期待しています。
先の「ガイドライン」3・4枚目です。(続き5・6枚目は上記サイトからご覧ください)
[当サイト関連既報]※他にもありますので、検索窓で引いてみてください。
喫煙率が高い地域でも禁煙化が進んでいます ’20年11月
路上喫煙で罰則を徴収した件数を公開 ~ 東京都千代田区 ’20年8月
路上喫煙の取り締まり、違反は10年で5分の1に ~横浜市~ ’20年12月
“小さな街でも条例は効果的” 入院数減少・罰則なしでも有効 ’20年6月