加熱式タバコも“感染リスク”があります ~ 受動喫煙も注意
おなじみ石田記者による、加熱式タバコのあらたな問題提起です。
加熱式タバコもエアロゾルという霧状物質、ようするに煙のようなものを出しますので、受動喫煙があり、周囲の人も同様の健康被害があると思ってお読みください。
アイコスなどの「加熱式タバコ」にも「新型コロナ」のリスクが
=石田雅彦 | ライター、編集者 4/30(金)8:30=
以下抜粋、「……」は文省略・太字化は引用者によります。
“ 新型コロナの感染者では、高齢者、慢性腎臓病、COPD(慢性閉塞性肺疾患)、糖尿病などの基礎疾患を持つ人と同様、喫煙者は症状が重くなったり……重症化する(Critical)リスクが高い……これは疫学研究のエビデンスとしても、また臨床的な事実としても明らかになっている”
“ 加熱式タバコを含むタバコ製品には、多種多様の有害物質が含まれ、使用される葉タバコにはニコチンが含まれている。ニコチンは、依存性と毒性のある植物性アルカロイドだ。
ニコチンが体内に入ると、脳や自律神経、骨格筋、細胞などの受容体……に作用し、ドーパミンやアドレナリンなどの神経伝達物質が放出される。
その結果、心拍数は1.5倍から2倍まで上がり……血圧も上昇し、心臓に負荷をかける。また……体表や指先などの体温が下がる……つまり、加熱式タバコを含むタバコ製品を吸うと、ニコチンにより心血管のシステムへ悪影響が出る”“ タバコには多くの有害物質が含まれているが、そもそもニコチン自体、がん細胞の増殖や転移などを誘発する物質だ”
“加熱式タバコにも紙巻きタバコと同様、健康への危険性がある……このことはタバコ会社が自分で述べ、タバコのパッケージにも書いている”
“感染や重症化、死亡のリスクに喫煙が強く関係しているが、加熱式タバコでも酸化ストレスや免疫系へのダメージが生じる危険性がある。また、加熱式タバコは呼吸器にも悪影響を及ぼすため、加熱式タバコの喫煙者も新型コロナには注意しなければならない、ということになる”
“ 複数の論文を比較した研究によれば、喫煙による新型コロナ重症化のリスクは特に若い世代で大きい……日本では若い女性で加熱式タバコの喫煙者が増えているようだが、新型コロナへの感染予防のためにも加熱式タバコを含むタバコは、すぐにでもやめたほうがいいだろう”
☆石田さんの講演会があります。
もう一つ、リモート講演会があります=’21年5月30日(日)15:30~=「禁煙・受動喫煙防止活動を推進する神奈川会議」
[当サイト関連既報]※他にもたくさんありますので、検索窓で引いてみてください。
加熱式タバコ・電子タバコ…“新型タバコ”とは?(=電気式・非燃焼式のタバコについて) ’18年6月
受動喫煙・加熱式タバコも、PM2.5で感染・重症の危険性が ~ 石田雅彦記者が解説 ’21年2月
“新型タバコ”=〈加熱式タバコ〉と〈電子タバコ〉=について、「正しい知識を持ちましょう」~ 自治体広報 ’21年2月