山での喫煙はやはり問題 “ルールは街と変わらない”
今年の2月、山での喫煙問題の登山者向けのサイトの記事を紹介、そして奇しくもそのすぐあとに発生した大規模な山火事の原因がタバコと思われた事件があり、当サイトと『STOP受動喫煙 新聞』でも引用しました。(→末尾に関連リンクを記載。)
山での喫煙ははたしてどうなのか、また別の登山のサイトで新たな論説がありました。
たばこは吸ってもOK?みんなが山を楽しむためのルールとマナー
=『YAMA HACK(山ハック)』2021/12/03=
以下抜粋、「……」は文省略・太字化は引用者によります。
“たばこは好き嫌いがハッキリと分かれる存在。近年では、受動喫煙などが問題視され、路上喫煙禁止条例の制定や飲食店での分煙などが進んでいます”
“結論から言えば、山での喫煙が法律で禁止されていることはありません。しかし、エリアによっては……喫煙に関する注意が定められている場合があります”
高尾・陣場地区自然公園利用ルール
11 喫煙をするときには他の利用者に配慮しましょう。また、山火事防止のため、火の始末をきちんと確認しましょう。
引用:東京都 環境局
“山でたばこを吸うこと自体は問題ないですが、「喫煙を禁止されている場所以外は喫煙可能な場所」ということではありません。
特に、明確なルールのない場所でこそ、たばこのマナーは重要になってくるのです”“基本的な喫煙ルールは街でもアウトドアフィールドも変わりません。しかし、一歩間違えれば山火事などの大惨事にも繋がりかねないので、喫煙の際には細心の注意をはらいましょう”
“歩きタバコ
行動中は原則禁煙。広いスペースで大きな休憩をとるタイミングを選びましょう”“場所
たばこの煙は広範囲に広がります。受動喫煙防止のためにも、狭い登山道などでの喫煙は控え、開けたスペースなど、周囲に配慮できる場所を選びましょう。
風向き
……吸う際にはなるべく風下で。山の風向きは変化しやすいものなので、喫煙中も意識するように心がけましょう。
タイミング
仮に、開けた場所で風向きも考慮できたとしても、周囲の状況をみて判断しましょう。山頂やテント場など、周囲に人が多い場所ではタイミングも重要です”“COPD患者 (慢性閉塞性肺疾患) は高度障害を起こしやすいので、喫煙習慣があれば禁煙は基本です”
以前に紹介した以下の別のサイトの記事では「ほとんどの山小屋は小屋の中では禁煙だし、歩行中の喫煙もダメ」「少なくともタバコの臭いが伝わるような場所では吸わない」としていますが、今回の登山サイトは、喫煙者にやさしいというか、ゆるく書いていますね。
[当サイト関連既報] ※他にもありますので、検索窓で引いてみてください。
山での受動喫煙 ~ なぜ空気のきれいなところで? ’21年2月
大規模な山火事が発生! 原因はタバコ? ~ 山での喫煙・受動喫煙の撲滅へ、「禁煙学会」が総務省に申し入れ ’21年3月
山火事対策で「禁煙条例」制定へ ’21年3月
釣り人が海へポイ捨て! 釣り船は禁煙じゃないの? ・・・魚も受動喫煙はイヤ? ’21年1月
『STOP受動喫煙 新聞』第34号–2021年・春号(’21年4月)