喫煙女性の3割は妊娠してもタバコやめません・・・夫は大半が禁煙せず
またも妊娠中・産後の喫煙、受動喫煙の問題です。
何度か引用しました『産経』「たばこと健康」論説(高崎健康福祉大・東福寺幾夫教授)の新記事です。
危険な妊娠中の喫煙 胎盤への血流減少
=『THE SANKEI NEWS(産経新聞)』2021/12/20 19:28=
以下抜粋、「……」は文省略・太字化は引用者によります。
“胎児は胎盤を経由して発育に必要な栄養や酸素の供給を受ける……ニコチンは血管を収縮させ……胎盤や子宮の血流を減少させる。また、一酸化炭素は……酸素運搬を妨げ……前置胎盤、流産や早産、低出生体重の他、出生後も新生児突然死症候群などリスクが高まる”
“喫煙する女性も多くは妊娠中に禁煙するが、喫煙を継続する人もおり、妊娠中の喫煙率は2・9%、育児中の母親の喫煙率は、3・4カ月児で4・0%、1歳6カ月児で7・2%、3歳児で8・7%と時を経るごとに増加している”
“20代、30代の女性喫煙率を大ざっぱに10%程度とみると、妊娠中の喫煙率は3%弱であるので、妊娠により禁煙するのは喫煙女性の7割”
喫煙女性の7割が妊娠・出産を機に卒煙しているとのことですが、つまり3割もの母親は、妊娠中だけの“一時禁煙”、産後は日がたつごとに喫煙再開すること多いということです。
授乳期なら母乳に有害物質が含まれますし(母乳は出る直前まで血液だということをご存じですか?)、その後も体の小さい子に煙を吸わせ続けるわけです。
そして、父親の喫煙者は、ほとんど卒煙も一時禁煙もしないようです。
“父親の育児中の3つの時期のデータはいずれもおよそ38%で、母親のような変化は見られない……家庭内における子供の受動喫煙が心配される”
“女性の家庭内受動喫煙率は全年代を通して26%程度で変化していない。これは父親の家庭における喫煙が原因となっていると考えられるので、子供も同程度の受動喫煙をしているものと考えてもよさそうだ”
“女性の家庭内受動喫煙率は約26%なので、妊婦も4人に1人が受動喫煙の被害を受けている”
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