出産前の喫煙だけでなく、受動喫煙でも、子どもが喘息・喘鳴に

 当たり前といえば当たり前のことですが、新たな研究結果がありました。

 母親の喫煙が児の喘鳴、喘息を惹起
  =『時事メディカル』2021/06/27 05:00=

 以下抜粋、「……」は文省略・太字化は引用者によります。

“妊婦の喫煙は能動か受動かにかかわらず、児の喘鳴および喘息リスクを上昇させることが示された”

“ これまでの研究では、母親の妊娠中の喫煙が……出生後に肺機能障害が生じることが報告されている。また、2歳以下の小児を対象とした研究では、出産前後の母親の喫煙が喘鳴……喘息の発症リスクを高めることが示されている。しかし、母親の喫煙への曝露時期や曝露状況が、出生児の喘鳴および喘息の発症リスクに及ぼす影響については明らかにされていない…… そこで和田氏らは今回、……母児9万210組を対象に、喫煙への曝露状況(①母親の妊娠中の能動喫煙②母親の妊娠中の受動喫煙③出生児の受動喫煙)と出生児の喘鳴および喘息の発症リスクとの関連を検討した”

“調整後した解析では、母親の妊娠中の能動喫煙と出生児の1歳時点での喘鳴の発症リスクとの間に有意な正相関が示され……喘息の発症リスクとの間にも同様の関連が認められた……また、妊娠初期に禁煙しても、出生児の1歳時点での喘鳴発症リスクは高まることが示された”

妊娠中の受動喫煙と喘鳴リスクに正相関

 次に、母親の妊娠中の受動喫煙の影響を検討。解析の結果、母親の妊娠中の受動喫煙頻度と出生児の1歳時点での喘鳴発症リスクは正相関していた……また、曝露頻度が毎日の場合には、喘息の発症リスクも上昇した……さらに、喫煙歴がない母親に限定した解析でも、同様の結果が得られた

“ 和田氏らは「胎内での受動喫煙への頻繁な曝露は、出生児の喘鳴および喘息の発症につながる」と推察した”

生後1カ月時の受動喫煙は屋外でも喘鳴リスク

 最後に、受動喫煙の出生児への影響を検討した。生後1カ月時に屋内、屋外で受動喫煙への曝露があった児は、非曝露の児と比べ、1歳時点の喘鳴発症リスクがいずれも有意に上昇した

“ 和田氏らは、今回の研究の限界として①喫煙状況や喘鳴の有無は自己記入式質問票によるものであり、実際の喫煙状況を正確に反映していない可能性②1歳までの喘鳴は喘息以外の健康状態と関連している可能性―を挙げた。その上で、「母親の妊娠中の喫煙や母児の受動喫煙が、児の喘鳴および喘息のリスクを高めることが示された」と結論。さらに「妊娠中の母親本人だけでなく産後の母児に関わる全ての人に対し禁煙を推進する根拠となる」と強調している”

喘息の子どもはタバコ臭い?!

 禁煙運動に長年とりくまれる内科医師にうかがった話ですが、小児ぜんそくで診察に来る子どもには、「タバコ臭い子が多い」とのこと(!) もちろん子どもが喫煙するわけがありません。家で、または親の車で来院するときに、親が喫煙しているのでしょう。

 児童虐待としか思えません。法制化を進めて、子どもの前での喫煙は、暴力・傷害行為として逮捕・有罪とすべきです。
 (と、こういうことを言うと、“家庭内に入り込むのは人権・憲法違反”などとしたり顔でいう、人権派を自称する個人や、政党があります。しかし命にかかわること、受動喫煙の健康被害に無知なだけです。受動喫煙こそ、人権問題です。)

[当サイト関連既報]※他にもありますので、検索窓で引いてみてください。
 家庭での受動喫煙、子どもを守るには? ’20年11月

 禁煙化が進んでも、家庭内の喫煙は増えません。むしろ子どもへの受動喫煙が減ります ’20年9月

 どこで吸ってきても大問題です~三次喫煙・子どもへの危険も ’20年4月

 子どもの前での喫煙はやはり児童虐待・弁護士が論説 ’20年1月

 “子ども受動喫煙”の撲滅をすすめる保健指導パンフ『子どもにたばこを吸わせないで! STOP!受動喫煙』 ’19年12月

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