家族の喫煙に苛立つ人は73%超
私たちの感覚では、たとえ外で吸うとしても家に喫煙者がいれば絶対に不快でしょう、と思いますが。
民間の調査がありました。不快に思う人は、多いのか、意外と少ないのか?
「家族のタバコにいらいら」7割、理由は?
=『ITmedia ビジネスオンライン』2022年05月31日 15時51分=
以下抜粋、「……」は文省略・太字化は引用者によります。
“喫煙習慣がある家族と同居する全国の非喫煙者約1000人を対象に、同居家族への感情などを調査……73.1%が「不快に感じたことがある」と回答。男性よりも女性のほうがより不快に感じることも分かった”
“理由は、「煙が臭い」(671人)が最も多かった。次いで「衣類や頭髪にタバコのにおいがつく」(419人)が多く、たばこのにおいに敏感になっていることがうかがえる。以下「室内の壁などが汚れる」(298人)、「口臭がする」(242人)、「火の始末に敏感になる必要がある」(148人)、「外出時に喫煙が終わるまで待たされる」(147人)”
理由の4位まで、ほとんどが受動喫煙なのですね。しかし……?
“ 同居する家族の禁煙を望む理由で一番多かった回答は、「喫煙者の健康面が心配」(657人)で、「家の中のにおいが気になる」(403人)、「自分への健康被害が心配」(380人)などよりも喫煙する家族を気遣う結果となった”
臭いからイヤという答えが多かったのに反して、卒煙してほしい理由1位はこうなるとは。なんかポーズで言っているのでは、と思ってしまいます。
後日、別のメディアの記事も。こちらのほうがより詳しいです。
家族のタバコ…7割超を超える人が「不快」 「煙が臭い」「衣類や頭髪にタバコのにおいがつく」などの声
=『まいどなニュース』2022.06.03(Fri)=
“年々非喫煙者が増加しているものの、成人人口の約17%近くが習慣的に喫煙していると報告されています。特に同居家族に喫煙者がいる家庭では、受動喫煙や健康被害を懸念している人もいるかもしれません”
“非喫煙者の禁煙状況について尋ねたところ、「過去に喫煙習慣があった」人は40.7%で、「喫煙習慣がない」人は59.3%……40代以上の男性の多くは過去に喫煙習慣があった”
“喫煙習慣がある同居家族が1日に吸う本数について尋ねたところ、「わからない」が35.0%と最も多く”
“喫煙場所について尋ねたところ、「家の中で喫煙(336件)」、「ドアを閉めて戸外で喫煙(314件)」、「台所の換気扇の下で喫煙(173件)」”
“不快を感じた性年代別の内訳を見ると……男性よりも女性、また、年齢が高いほどたばこに対して不快に感じる傾向が高いことが分かった”
いまどき、家族がいるのに堂々と部屋の中で喫煙する人がいる、どころか一番多いとは。私はいつもよその家からの被害の声を、まれに家族からの被害の相談を受けますが、いずれも喫煙者は外や換気扇で吸っている例が多かったので、意外に思いました。
年齢が高いほど不快に思う傾向があるのは感じていました。当機構への相談でも、20代以下の人はめったにありません。歳をとると嗅覚が鈍ってきそうにも思えますが、若い人はまだ経験値から、意識が高まっていない人が多いのだと思います。
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