喫煙者に、吸わない人への気づかいはどれだけあるのか?
“喫煙者は肩身が狭い”という手アカのつきすぎた言葉を聞くと、私たち受動喫煙の被害者はいつも引っかかります。
「受動喫煙で、ずっと肩身が狭い思いをしてきたのは、こっちだ!」と主張したいものです。
このたびタバコ会社による喫煙者へのアンケートがあり、少しは受動喫煙のことも気にはしている、とのことでした。
喫煙者の88.3%が「肩身が狭い」- 最も肩身の狭さを感じる相手とは
=『マイナビニュース』2022/10/26 11:42=
以下抜粋、「……」は文省略・太字化は引用者によります。
“全国の20代~60代の喫煙者(紙巻たばこの喫煙者 加熱式たばこの喫煙者各500名)を対象に、インターネットで実施……88.3%が「肩身が狭い」と回答”
“理由は、「周囲の健康への影響」(59.2%)が最も多く、「喫煙できる場所が少ない」(48.0%)と続いた。「人に与えてしまうニオイ」(44.1%)、「喫煙中に非喫煙者を待たせてしまう」(26.2%)など、非喫煙者を気遣う回答も多くなっている”
“どのような場所で肩身が狭いと感じるか聞くと、「外出先での喫煙」(62.3%)が最も多く、次いで「飲食店での喫煙」(46.5%)、「自宅での喫煙」(39.4%)という順に”
“誰に対して肩身の狭さを感じるか尋ねると、「家族」(48.2%)が最も多く、「友人」(35.8%)”
そもそも、設問・回答の「肩身が狭い」は、「吸わない人に悪い」という意味ではないかもしれませんね。
結果、喫煙者の1割以上が「肩身は狭くない」と思っているのです。迷惑を全くかけていない、と思っているのでしょう。
そして、狭いとは思っている者のうち、他者への受動喫煙を気にしているのは、健康被害についてが6割弱、悪臭が半分以下です。記事にある「非喫煙者を気遣う回答も多く」とは言えないのではないでしょうか。
ところで、記事の最後には、アンケート主催の同社が「オーラルたばこ」なるものを宣伝しているとありました。耳なれない品名なので調べてみましたら、“噛みタバコ”のようです。
今話題の”オーラルたばこ”ってご存知ですか?火も使わない、煙も出ない、いつでもどこでも使える新しいタバコなんです!
「どこでも」とうたっていますが、吐く息にニオイや有害性があるんじゃないでしょうか?
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