ベランダにどこからか吸い殻が…!管理側が動かないので自身で犯人を突き止める
高級マンションで、タバコを吸わない家庭のベランダに吸い殻の投げ入れが続発、これは事件とも言えますが、管理会社が責任放棄で動かないため、自分たちで犯人探しをして、解決させたそうです。
集合住宅の受動喫煙の被害相談者には、「発生源がわからない」という人が多くいますので、参考になるかもしれません。
また、記事には、今時ベランダの喫煙は禁止のところが多いとしめくくっています。
※「タワマン」とはタワーマンション、高さ約60m以上、およそ20階以上あるマンションのことです。
タワマンのベランダに吸い殻が…見つけた夫妻が直談判 専門家のアドバイスは
=『Hint-Pot(ヒントポット)』2022.09.13=
以下抜粋、「……」は文省略・太字化は引用者によります。
“外出する機会が減ったため、自宅で喫煙する愛煙家が増加傾向にあるといわれています。その場所として使われるのが、マンションの場合はベランダ。SNSでは隣近所のベランダ喫煙に頭を悩ませている人の声も多いよう”
“関東某所のタワマンに住む谷崎清恵さん(仮名・48歳)……頭を悩ませるようになったのは、数年前のこと。朝、窓を開けて何気なくベランダを見ると、そこに2本、タバコの吸い殻が……「家族の誰もタバコを吸わないのになぜ?」と驚いた清恵さん……夫は落ちていた吸い殻をカメラで撮影した後、その吸い殻を拾ってプラスチックバッグに収納。それを持って、管理組合に苦情を訴えたのです”
“「管理組合からは、誰が落としたか分からない以上、何もできないって言われてしまいました……それでもしつこく食い下がり、掲示板にタバコの吸い殻を外に捨てないよう、張り紙をしてもらったんです」”
“ しかし、吸い殻が捨てられる頻度は増えるばかり。清恵さん夫婦の怒りはある日ついに爆発し、これまでの吸い殻などをすべて持って、隣室と上階を訪れました”
“一度も顔を合わせたことがない隣室へ。住んでいたのは若いご夫婦……どちらもタバコは吸わないとのこと。玄関を開けた際にタバコの臭いがしなかったこと、嘘をついている顔つきではなかったことから、清恵さんは「この夫婦ではない」と直感”
“ 続いて上階を訪れると、またしても出てきたのは若いご夫婦……「部屋からタバコの臭いがしないし、最近の若い人はタバコを吸わないって聞いていたので、『あら? ここも違うのかしら?』って思ったんです。でも、タバコの吸い殻を見せると男性の顔が引きつったのが分かりました」”
“ その表情を見逃さずにいたのは、その男性の妻。妻の強い視線を受けた男性は、ベランダでタバコを吸い、吸い殻をポイ捨てしていたと白状し、「すみませんでした」と謝罪を始めました。
「奥さんが『結婚したら、タバコはやめる約束だったよね?』と男性を厳しく責め始めたところで毒気を抜かれてしまい、その場から退散してしまいました」”
“ その後、男性の妻が清恵さんのもとを訪れました。そして、医師である自身が夜勤の際に夫がベランダで喫煙しては、証拠隠滅とばかりに吸い殻をポイ捨てしていたことなどを語り、丁寧な謝罪をしてくれたそうです”
本来、管理側が“犯人探し”をすべきことです。受動喫煙の被害の場合は意外と遠くからも臭ってくるので、加害者不明の際の聞き込みは広範囲になる場合もありますが、吸い殻なら聞く相手はそう多くないはず。
しかし、当方への相談でもそうですが、賃貸にくらべて分譲マンションの管理側は、対応が鈍いところが多いようです。
この例は、煙と違って吸い殻という実体があるモノで、相手は医者というからインテリで、まだ常識のある人だったので早い解決となったといえます。もちろん、被害者が聞いて回るときの勇気、決断は大変だったと思います。
実際の受動喫煙被害者には、聞いても「吸っていない」とウソをつき通しているとしか思えない例、問題ある場所で喫煙しているとバレても開き直り、加害をやめようとしない例が多いのですが……、被害者の方は一つの参考になさってください。
記事は、ベランダ喫煙、集合住宅での受動喫煙について、不動産会社代表のコメントが続きます。
“以降、清恵さんは吸い殻に悩まされることがなくなり一件落着。しかし、そもそもベランダでの喫煙は許容されていることなのでしょうか……「コレカライフ不動産」の姉帯さんにアドバイスを伺いました”
“「ベランダはマンションの共用部分となります。しかし、管理規約にどのように記載されているかで、ベランダでの喫煙はできるかできないかが変わります」”
“ また、喫煙者と非喫煙者のトラブルは、たとえ高額なタワマンであっても避けられないトラブルなのだとか。
「部屋の中で吸うと室内が臭くなるし、家族に嫌がられる……と、ベランダで吸ってしまう人は多いもの。ですが、清恵さんのように、タバコの吸い殻が落とされたり、灰が飛び散ったり、洗濯物に臭いがついてしまったりといった被害を訴える方が増えたことから、管理規約でベランダ喫煙を禁止する物件が多くなっています”
“ もちろん、規約に記載されていなかったとしても、吸い殻や灰をベランダから捨てるのは言語道断の行為です。そもそもタワマンは風が強い場合が多いので、捨てるつもりはなくても、火種の残った灰や吸い殻が風で飛ばされてしまうことがあります。その火種から火災が発生することはないと言い切れませんので、特にタワマンでのベランダ喫煙はやめた方がいいでしょう」”
“ 部屋が臭くなるから、家族が嫌がるから……と外で喫煙をすることは「他人の家なら自分には関係ない」と言ってしまっているようなものかもしれません。しっかりとマナーを守り、家族だけではなく周囲にも気を配ってこそ、良い愛煙家ライフといえるでしょう”
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