加熱式タバコは紙巻タバコ同様に有害 ~ 甲子園違反県議の地元紙が医師の指摘を掲載
加熱式タバコへの誤解について、甲子園で問題を起こした県議(→末尾に記事リンクを記載)の、地元の新聞が詳しく述べています。
加熱式たばこ「紙巻きと同じく有害」 医療関係者が警鐘 受動喫煙も「リスク」
=『熊本日日新聞』2022年10月28日 06:15=
以下抜粋、「……」は文省略・太字化は引用者によります。
“高校野球選手権大会の観戦中、喫煙して問題となった県議が吸っていたのも加熱式だ”
“医療関係者は紙巻きたばこと同様に体への害があると指摘し、「健康被害がないというイメージは間違い」と警鐘を鳴らす”
“たばこ葉やその加工品を電気で加熱し、発生させたニコチンを含むエアロゾル(液体や固体の微粒子)を吸入する。たばこ事業法で定められた「たばこ製品」で、2014年に発売された「アイコス」(米フィリップ・モリス社)が先駆け。一方、たばこ葉を使用しない電子たばこは「たばこ類似製品」となり、同法上のたばこに該当しない”
「電子タバコ」が法での「製造たばこ」に該当しないのは、日本ではニコチン入りの詰め替え液体の販売が禁止されているからです。しかし個人でニコチン入り液体の輸入購入はできて、それを吸うのは違法ではないのです。いずれ法が変わるかもしれません。
禁煙運動でお名前をよく目にする医師の方の解説が続きます。
“くまもと禁煙推進フォーラム副理事長で医師の高野義久さん……たばこの煙には多くの有害化学物質が含まれ……副流煙や吐き出す煙によって生じる受動喫煙にも同様の被害がある……厚生労働省の研究班は16年、受動喫煙が原因の……死亡者が年間約1万5千人との調査をまとめた”
“ 加熱式と紙巻き、それぞれのエアロゾルを比較する研究や実験はいくつもある……有害化学物質の多くは確かに加熱式の方が少ない。ただ、高野さんは「量が少なくても、健康被害のリスクも同じく減るわけではない」……1日20本を1本に減らしても、リスクは20分の1どころか半分も抑えられないという研究結果も……「有害な物質は、少しだろうが体に取り入れるべきではない」と強調する”
“ 厚労省は加熱式の販売開始(14年)から間もないことから、「発生した煙が他人の健康を損なうおそれが明らかでないたばこ」と位置付け……改正健康増進法(20年全面施行)では、多くの施設で屋内の原則禁煙を義務付けたが、加熱式については受動喫煙のリスクが十分に解明されていないことを理由とした経過措置として、専用室を設ければ飲食が認められており、紙巻きよりも規制が緩和されている”
“ 県議が喫煙していた阪神甲子園球場は、指定の喫煙所以外、加熱式も含めて禁煙だった。熊本市が受動喫煙対策として事業者向けに作成したステッカーや庁舎の掲示物には、禁煙に「加熱式を含む」とあえて併記”
“紙巻き以外も分煙の対象とされる中、高野さんは「加熱式ならば健康に問題ない」「受動喫煙のリスクは少ない」と考える喫煙者が少なくないことを不安視しており、「加熱式も含めたたばこのリスクを正しく知ってほしい」と話している”
「タバコ問題情報センター」で頒布している、加熱式タバコ禁止も入れたシール
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