喫煙所をすぐ探せるMAPをJTが配信 受動喫煙被害者も活用できるか?
喫煙所の場所がわかるサービスを、JTが行なっているそうです。
以下のリンク記事はJT側、喫煙者を対象に書かれており、読んでいて不快になるでしょうから引用は最小限にしておきますが――
しかし、当機構の相談者で、よく知らない土地に行ったとき、駅前の地図で喫煙所を探して、遠回りしても喫煙所から離れた道を行く、という方もいます。
その図示がないところだと、うっかり近くを通って受動喫煙にあうときがある、とのことでした。
確かに、少し前の政府の調査でも、喫煙所のそばでの被害の声が多かったものです。→内閣府が再調査、タバコ臭は「不快」増加・「喫煙所を減らせ」多数 ’22年11月
喫煙場所の地図は、被害者にとっても役立つかもしれません。
以下のJTの“サービス”は、そのような被害者のための視点も入れて作成してほしいところです。喫煙所を避けた道の歩き方も示すとか、この喫煙所からの受動喫煙のレベルとか。
“喫煙場所”を知らせることで「喫煙マナー向上」に 喫煙スポットを可視化する『喫煙所MAP』とは
=『東京ウォーカー(全国版)』2023年1月30日=
以下抜粋、「……」は文省略・太字化は引用者によります。
“「この場所は禁煙、分煙なのか?喫煙所はあるのか?」を調べることは、喫煙者にとっておでかけ前の“ルーティーン”になっているという”
“JTの担当者を取材……
「喫煙所MAP」に掲載しているスポットにはいくつかジャンルがあります。「喫煙所」、「たばこが吸える飲食店」、「カラオケやパチンコといった喫煙も可能な施設」”“情報収集の方法は2つ……全国にある弊社の営業部署のスタッフが実際に現地を歩いて、情報を収集・整理……ユーザーの皆さんからの投稿”
“より喫煙者にとって有益な情報を載せたいと思いました。
たとえば「喫煙可能な飲食店」といっても3つのパターンが……「1.席で飲食をしながら喫煙できるパターン」、「2.店舗内に喫煙ブース……」、「3.店の外に灰皿が用意されているだけ……」……喫煙者同士で出かける場合は、1.のパターンでゆっくりとたばこを吸いたい。吸わない人がいる場合は、2.のパターンで店を選んだほうが分煙の観点から見てもいい。そういったことがひと目でわかるように情報を細分化”
題に「喫煙マナー向上」とあり、JT担当者が「マナーを守って喫煙をしていただくため」と、こういう情報ではいつも路上喫煙を減らせるかのような“美談”めいたことを言いますが、それはまた別の問題です。
路上喫煙は、自治体や、それこそタバコ会社が、禁煙表示を増やしたり監視員を歩かせたりして、なくすべきです。
[当サイト関連既報] ※他にもありますので、検索窓で引いてみてください。
“喫煙店ガイド” JTと商工会議所が協働で作成 ~ 埼玉県川越市 ’21年10月
「屋外喫煙所」問題に街の声… JTは“受動喫煙は少なく発症はまずない”と…⁈ ’19年5月
各地の自治体(県や市)が「JTから多額の寄付」を受けています=国際条約違反=日本禁煙学会・『赤旗』紙が追及 ’20年8月
“障碍者の福祉”活動にタバコ会社がからみ、喫煙所を増設 ~ 東京都墨田区 ’21年12月
「世界遺産の町」の、加熱式タバコ会社と癒着した喫煙所設置「協定」に、「日本禁煙学会」が破棄を要請 ’21年8月