外国人観光客が路上で違反喫煙 ~ 喫煙場所がわかりにくい?
日本に来る外国人が、日本の受動喫煙のひどさに怒り呆れている声は非常に多くありますが――(→末尾に過去の関連記事リンクを記載。)、この報道は、外国人の路上喫煙の問題です。
他の国へ来るのにそこのマナーを覚えない・従おうとしないという人間性の問題のはずで、注意・取り締まり、罰則徴収を厳しく行うべきですが、自治体は及び腰のようです。
しかしこういう報道は、“はるばる外国から来られたありがたい方々が、日本では路上でタバコが吸えないことで困っていらっしゃる”→“だから喫煙所を増設しろ”というミスリード(誤誘導)になるかもしれませんね。
浅草・雷門の横でたばこ吸う姿も…訪日客の“喫煙マナー”問題 5カ国語の「喫煙所マップ」などで改善目指す
=『FNNプライムオンライン』(『イット!』)2023/07/19=
以下抜粋、「……」は文省略・太字化は引用者によります。
“訪日客が増えるにつれ、ある問題が浮上……禁止されている場所での喫煙マナー問題……雷門のすぐ横でタバコを吸っていた男性に話を聞くと…
――喫煙できる場所を探しましたか?
中国人観光客:
どこにも「禁煙」と書いていないよ”“浅草では、歩きたばこは条例で禁止されており、路上喫煙や電子たばこであってもマナー違反……
イタリア人:
喫煙所が少ない。だから最近はいつもよりもたばこを吸う量が減った。イタリアは屋外ならどこでも吸える。メキシコ人:
神社の人にここを聞いて知った。(知らなかったら)喫煙所を探して歩きまわらないといけなかった”“区はこうした声に対応するため、5カ国語で喫煙所を表示するウェブマップを作成。さらにポスターの掲示や区の喫煙所のマナー指導員が巡回し、歩きたばこやポイ捨てなどをしている人に対し、マナー向上を呼び掛けている”
“台東区 環境課・中川敬子係長:
海外の方に向けても日本に来る前に、日本、台東区の喫煙ルールや一般的なマナーについて知っていただく必要があると考えています”
動画もありました。
羽田国際線エリア運用再開 外国人急増 喫煙マナー違反も
=同上=
被害者のためにも掲示を
たしかに、喫煙所がどこにあるかは、日本人でもわかりにくい地域は、横浜市はじめ多くあります。
“わかりにくいほうが、喫煙を抑制できる”という考えもあるでしょうが、逆に受動喫煙を避けたい人で、知らない街に行くと喫煙所の場所を確認して遠回りするという人もいます。
どうせ喫煙所を作ったのなら、わかる掲示を、喫煙者のためというより、吸わない健常者への警告としても多く表示すべきです。
そして、そもそも違反である路上喫煙に甘い自治体が多いので、しっかり取り締まるべきです。
そもそも現地のルールを守らない傲慢さが問題
外国旅行の案内の本やネットではよく、何のルールやマナーでも、“「知らなかった」「外国人だから」ではすまない場合があるので、よく調べて、現地では気を付けましょう”ということが書いてありますよね。
平気で路上喫煙する人は、国籍とわず、その神経が欠けているのだと思います。
なお、当機構の周辺には在日外国人も多く、観光地でもあるので、さまざまな人種や民族の人が歩いていますが、路上喫煙は日本人ばかりです。(以下の画像は数年に一度の外国人の路上喫煙)
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