生活習慣が悪いと、受動喫煙による健康被害も増加します

 書き出しの文では、“受動喫煙のある人は、生活が悪くなる”または“もともと生活の質が低い”(貧乏とか?)、と読めてしまいますが、そうではなく、“生活習慣が悪いと、受動喫煙による「健康被害」が悪化する”、ということのようです。

 たしかに、受動喫煙で健康被害が出ているという相談者には、食生活が悪かったり、合成洗剤や柔軟剤などを使っていたりとか、受動喫煙だけが原因ではなさそうな人もいると感じていますが。

  受動喫煙が悪循環を引き起こす? 阪大が新たな健康被害対策を提案
  =『TECH+』2023/09/14 19:05=

 以下抜粋、「……」は文省略・太字化は引用者によります。

“受動喫煙への曝露は……非感染性疾患(NCDs)発症の危険因子……またNCDsの発症には、喫煙に加え、運動不足、不健康な食生活、過度の飲酒などの生活習慣が強く関係……不健康な習慣が複数ある場合には、健康にとってさらに深刻なダメージとなることがわかっている”

“しかしこれまで、受動喫煙の曝露を受けている人々における生活習慣の調査はあまりなされていなかった……研究チームは、阪大の男性職員で職員健診を受診した職員のうち、同意の得られた基礎疾患の無い2379人の職員健診データを利用して、受動喫煙の曝露を受けている人(368人)と受けていない人(2011人)について、調査……受動喫煙は複数の健康に関する生活習慣と関係することがわかった”

“次に、「受動喫煙あり」「受動喫煙なし」の2群に分けて生活習慣の違いについて評価を行った結果、受動喫煙ありの群はもう一方の群に比べ、朝食や野菜・果物を接種する割合が低く、油物やアルコールを接種する割合が高いうえ、さらに喫煙者の割合も高いという結果が得られた”

“これまで受動喫煙による健康被害への対策では、「受動喫煙の曝露を防ぐこと」に注力されていた。しかし研究チームは今回の結果から、受動喫煙の曝露を防ぐだけでなく、個々の生活習慣をきちんと評価し、生活習慣の改善指導などを含む多方面からのアプローチが、対策として重要であると考えられるとした”

 もとの大学の発表は以下。

 受動喫煙による健康被害を防ぐには 多方面からのアプローチが必要受動喫煙曝露を受けている人は生活習慣にも注意を!=『Resou(リソウ)』(大阪大学サイト)2023-9-11=

 喫煙者のほうが受動喫煙が多い、というのは、喫煙場所や一緒に喫煙する相手からの受動喫煙があるので当然とはいえますが、受動喫煙と意識している喫煙者は少ないのではないでしょうか。

 
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 貧困・低学歴も受動喫煙に関係……? ’19年6月

 低学歴・低収入ほど喫煙者が多く、受動喫煙被害もまた……タバコの「格差問題」 ’23年3月

 受動喫煙のせいで化学物質症に! “香害”、有害な柔軟剤・シャンプーでも発症! ’23年10月

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