自分は喫煙サボリして部下の外出を叱責、社労士に相談……回答は「リーダー失格」

 喫煙者の勝手な発想の相談に、専門の方がきびしく回答しています。

 無断外出を部下に注意したPL、あなたの喫煙時間はどうなのかと言われ口論
  =『日経クロステック』「職場のトラブル相談室」2023.11.01=

 以下抜粋、「……」は文省略・太字化は引用者によります。

“Q.プロジェクトリーダー(PL)です……部下が無断で約1時間半の私用外出をしていました。この分は勤務時間から控除するように指示したところ、「あなたが勤務中に屋外で喫煙しているのをメンバーは知っています。打ち合わせと言って喫煙可の喫茶店にサブリーダーと行くこともあります。この分を控除していますか」と言われ、口論になりました。私の喫煙は反省すべきですが、打ち合わせは仕事ですし、指摘されるのは違うと思います。”

 特定社会保険労務士・行政書士の回答。

“ 質問者は、勤務中の喫煙はやめたほうがよさそうです。……ビル内は禁煙であること、就業規則で勤務中の喫煙は禁止されているとのことです。筆者が知る他の大手IT企業も、勤務中は禁煙としています”

“ 質問者は、プロジェクトリーダー失格です。外での喫煙も、私用外出です。質問者が私用外出しているのに、部下を注意するのはいただけません。喫煙外出はOKで、他の外出はNGだという理屈は成り立ちません部下の理屈のほうが正しいのです”

“ 打ち合わせは喫茶店でなく、社内の会議室で済むことです。喫茶店での打ち合わせは、喫煙のための言い訳にしか聞こえません”

“ 今後は、喫煙外出はしないから、無断で長時間の私用外出はしないようにと諭してください。もし、質問者が喫煙外出をやめられないのであれば、部下の外出についてもある程度、大目に見てください”

“顧問先の新入社員研修で受動喫煙関係の話をするときに、喫煙有無を聞きます。新入社員で喫煙する人は、ほぼいないです。若手のエンジニアたちから、勤務中の喫煙を我慢できない意思の弱いリーダーだと思われているかもしれません”

 たぶんこの喫煙者は、回答に納得していないでしょう。「打ち合わせしていることは本当なのだから」とか「会議室より店のほうが落ち着いて話せる」とか、勝手に考えるでしょうね。余計な移動時間を棚に上げて。

 職場の喫煙サボリは、時間の問題だけではなく、戻っての三次喫煙も問題にすべきです。

 

機構の近くにあった喫茶店。

 
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