「北海道の恥」道議会の喫煙所新設にNHKが的確な批判報道
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先月、北海道の道議会で、新たに喫煙所が作られることになった問題の論説をあげましたが――、
→五輪開催が迫る北海道・札幌 “受動喫煙対策の後退” を元官僚が指摘 ’19年11月22日
→その他関連も末尾にリンク。
NHKの報道が、この問題を大きく、鋭く取り上げています。
「3つの奇策」にも注目してください。
喫煙室を設置へ 今どきなぜ?
=『NHK政治マガジン』2019年12月18日=
以下抜粋、「……」は文省略・太字化は引用者によります。
“「北海道の恥だ」
……自民党会派は、来年1月に完成する議会新庁舎に喫煙室を設置することを決めた。しかし、改正健康増進法では行政機関内は完全禁煙と規制している。知事も設置に税金の投入には否定的だ。なぜ、そんな状況なのに喫煙室を? 実はそこには、法律などをクリアするための「3つの奇策」があったのだ”“「設置すべきでない」と反発した議員は1人だけ。わずか10分で、結論が出た。すでに根回しは終わっていたのだ……「たびたび反対してきたけど、……少数派で、何度言っても意見は通らなかった。気づいたらみんな賛成派に取り込まれていた……。法改正もされて世の中として禁煙に向かっている中、……本当に恥ずかしい。地元に帰ったら『絶対反対だ』ってみんなに言われる。批判は避けられない」”
“この決定に対し、自民党の支持団体でもある北海道医師会の長瀬清会長は猛反発。「北海道の恥だ」と切り捨てた。「……この結果は暴挙に等しく、……健康増進法の趣旨に反する。これからも医療関係者を巻き込んで反対運動を行っていく」……全面禁煙にするよう求める署名活動を行い、10万3000人余りの署名を集めて道議会に提出した”
“「自民党が1つにまとまるために決断した」”
“奇策①ここなら“治外法権”
……自民党が考えたのが、自らの控え室の中に喫煙室を設置するという奇策。いわば、治外法権である自ら管理する場所に設置することで、他の会派の批判を封じ込めようとする作戦”“奇策②“行政機関じゃない”=法の対象外
……「道議会は立法機関で、行政機関ではない」”“奇策③税金を使わず設置する
……会派幹部は……JT=日本たばこ産業の幹部と極秘裏に面会した。JT側は「よほど高額にならないかぎり、寄贈という形で喫煙室を設置させてもらいます」と応じたという。
……こうした取り組みをJTでは「分煙コンサルティング」と呼んでいる。去年末までに、全国で1万2500件以上の喫煙所の設置に協力してきたという”“北海道議会の新庁舎は、来年1月に完成。6月には運用が始まる予定だ。それまでに、道議会議長が設置の是非を判断し、道が手続きを進めることになる”
[関連]
[続報]法施行により行政・病院・学校などが禁煙に ’19年7月
北海道で全面禁煙! 全35市議会で決定!・・・都道府県は? ’19年12月
県議会・市区議会 “禁煙状況” 色分け地図ができました ’19年12月
反対のほうが多いのに、喫煙室を存続? =仙台市議会= ’19年12月
“受動喫煙が多い北海道” 旅行には注意を=観光サイトが呼びかけ ’19年10月
画像は上記既報の“色分け地図”(「子どもに無煙環境を推進協議会」作成)より。
国鉄の赤字債務はタバコ税で支払われています
国鉄の債務を払うために、タバコの税金を上げることも国会で決まりました
北海道は沢山の赤字ローカル線を抱えていた地域です
その赤字の債務も喫煙者の努力によって少しずつ減少傾向にあります
北海道の恥?じゃあ喫煙所が無くなるとどんな弊害が生じるでしょうか
コンビニの灰皿が喫煙者で溢れかえる、コンビニの灰皿が無くなれば、公園や色んなところで携帯の灰皿を持参して喫煙を余儀なくされる、全面禁煙と綺麗事を唱えるのは簡単なことではありますが、禁煙にしたからとはいえ、喫煙者が減るわけではありません。
この件は、北海道の恥とゆうよりも、全国に賞賛すべき値があると思います。
喫煙者の為に、タバコを吸えるように灰皿などの設置をしても、その倍の人数があふれだし、受動喫煙は、防ぐことが困難になりますよね。多大なる有害性が科学的にも証明された限り、昔のように、「どこでもタバコ」に逆戻りさせるわけにはいきません。
北海道は、喫煙の感覚も違います。隣に人がいようが、いまいが、タバコに火を付けて、吸う人ばかりでした。
世界遺産に登録された知床のホテルは、未だに宿泊の際に禁煙か喫煙かの部屋を選択するシステムのようですが、タバコの悪臭が館内に漂いまくり、そのクレームが長年まったく改善されていないようです。
10年前から考えても、北海道は、受動喫煙においては、進展がないみたいです。改善しなければ、道民の健康寿命も危ういでしょう。
目先のお金ばかりにとらわれて、タバコを商品化したことから、悲劇がスタートしたのです。
タバコは、嗜好品になっていても、昔のように無添加ではなく、その成分を知ることでわかってきます。