喫煙者不可の企業には以前から賛同多数
受動喫煙問題を多く取り上げている法律サイトの、2018年の記事を最近知りましたので紹介します。 ※冒頭にあげられている記事は紹介していました→「喫煙者は採用しない」は法的にも問題なし(弁護士見解)
’20年の改正健康増進法で事務所内は禁煙と決まりましたが、もっと前から、禁煙だけでなく喫煙者採用不可とする企業が、賛同されていたことがわかります。
「喫煙者を採用しない企業」に賛同の声、愛煙家「門前払い」どう考える?<読者コメント>
=『弁護士ドットコムNEWS』2018年06月08日 09時56分=
以下抜粋、「……」は文省略・太字化は引用者によります。
“近年、喫煙所はもちろん、喫煙できる飲食店も減ってきています。そんな中で「喫煙者を採用しない」ことを公言する企業について検証した記事を掲載……コメント欄に多くの投稿が”
“「喫煙者がいるだけで灰皿などの備品にかかる経費や清掃代だけを考えても無駄なことばかりなので、採用しない方針は賛同出来ます」(男性・40代)
このように、コストの観点から賛同できる方もいるのではないでしょうか。別の40代男性は、都内にある「完全禁煙ホテル」を紹介したうえで、「管理者も嫌煙者で、掃除・壁、カーテン・部屋の汚れや臭いも計算に入れ将来、喫煙にした場合は明らかに『損失が出る』から『完全禁煙』にしたと言う」と背景を語っています”“「ここでは『企業の採用』で『喫煙者不採用』となっているが、今に始まった事ではない。『星野リゾート』が先駆けではないか」と投稿する40代男性……星野リゾートグループのホームページをみると、「喫煙者は採用いたしておりません」と明確に書かれています。記事で紹介したIT企業「div」も、喫煙者を採用しない理由として、(1)健康のリスク、(2)生産性の低下、(3)周囲への悪影響を挙げていましたが、星野リゾートも、(1)作業効率、(2)施設効率、(3)職場環境を重視しているよう”
“禁煙して約10年になるという男性は、「煙草を吸っていたときは、すぐに煙草を吸いたくなって集中が永続きしなかった。『時は金なり』ということを感じることができたので、禁煙できて良かったと思っている」と実際に生産性や作業効率が上がったことを感じているよう”
“方針に賛同しつつも、「もし1日数本吸う程度の喫煙者でトップレベルのプログラマーだったとしても本当に採用しないのか ちょっと気になる」という50代男性も……これについて、「まあ、採用条件に書いてあるんだから応募しなければいいたけじゃん?面接まで行って、喫煙者だからさいようみおくりました。みたいな、あとからそういうの書くより、最初からそういうふうに書いてあるところは、堂々としてていいとおもうけど?」(30代男性)という意見も”
そして、反対の意見も。
“「副流煙と臭いがなければここまで言われないだろうに」としつつ、「場所や環境によっては迷惑がかかる行為でも、法律が禁止していないなら迷惑がかからない所でやればいい」”
“呼吸器疾患の治療を受けている40代女性からのコメント……職場が分煙になるまで受動喫煙で苦しんだほか、駅で歩きタバコをする喫煙者にも悩まされてきたようです。ただ……「喫煙者の雇用をしないということは、受動喫煙をしたくないという私にとっては、非常にありがたくも、初めて知った時はかなり極端な考えに思えました。個人的には、喫煙者が自宅に帰ってから吸うのは構わないと思っています」”
“社会の流れとして、これから喫煙者に対する風当たりは厳しくなっていくでしょう。一方で喫煙する自由は、憲法13条の保障する基本的人権に含まれていると言われています(ただし、制約できると考えられています)。喫煙者の排除はどこまでが許されるのか”
受動喫煙の防止や業務効率と、「喫煙者の排除」を混同しているところがややあるみたいですね。
喫煙者であっても、朝から吸わないことにするなどで、受動喫煙も三次喫煙もまったく生じさせないようにすることは可能ですが――
業務的にいえば、喫煙者は雇わないほうが、良い面が多いということです。
単に酒やお菓子が好きな人を雇わない、といったら人権問題的な排除ですが、仕事中に酒臭かったり、顧客の前でもお菓子を食べ続けるような人なら要らないでしょう。
三次喫煙まで絶対起きないよう、勤務日は朝から家でも吸ってこず、休憩時間ふくみ帰るまで吸わない、ということができるなら、いいかもしれませんが。しかしそれが完全にできる喫煙者はほとんどいなくて、こっそり吸ってしまうことがあるので、いっそのこと採用しない、ということかもしれません。
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