まだ客室でタバコが吸える寝台特急?! 法の“抜け道”で受動喫煙が発生か

 なんと、まだこんな車両があったのですね。

 もう出来ないと思ってた! 寝台特急「サンライズ瀬戸」で今や貴重な「吸いながら鉄道旅」を体験
  =『Jタウンネット』2022.09.13 17:00=

 以下抜粋、「……」は文省略・太字化は引用者によります。

“改正健康増進法により、鉄道は原則屋内禁煙となった。

その頃にはすでに座席に座ってたばこが吸える「喫煙車両」の存在はレアなものになっていたものの、完全になくなってしまう、というのは愛煙家の記者にとってはさみしい出来事だった”

“調べてみると、サンライズ瀬戸・出雲には喫煙できる寝台個室があるではないか!……記者は2022年8月31日、サンライズ瀬戸に乗車した……山陰エリア・四国エリアと東京を結ぶ寝台特急。東京を出発する際は、14両編成のうち1~7号車が「サンライズ瀬戸」、8~14号が「サンライズ出雲」となり、岡山駅で分割してそれぞれ高松と出雲市まで向かう”

“この内、6号車と13号車にあるすべての個室と4号車と11号車の半数の個室で喫煙が可能だ。すべてのシングルが喫煙できるわけではない”

“改正健康増進法では……適用除外の場所として「旅客運送事業鉄道等車両又は旅客運送事業船舶の客室」が挙げられている。サンライズ瀬戸・出雲の個室も客室であるため、たばこが吸えるのだ”

“東京から高松に向かう記者は6号車の1人用個室(シングル)を予約した。料金は乗車券が1万1540円、特急券3300円、シングルのB寝台券7700円の計2万2540円”

“喫煙ができる個室が並ぶ車両に入っても、そして、個室のドアを開けても、たばこの臭いは気にならない。
同行した非喫煙者の同僚EさんとYさんも「全然臭いがしない」と驚いていたほど”

“テーブルから引き出す形で、灰皿が! 昔の車についているような小さな物だけれど、列車の個室に灰皿がある”

“もちろん、喫煙可能な個室を除いて車内は禁煙なので、吸わない人でも快適な時間を過ごせるだろう”

 吸わない同行者も「全然臭いがしない」といったそうですが、しかしその人の敏感さにもよるでしょうし、だれかが吸っている最中なら、廊下にも漏れるのではないでしょうか。もし絶対漏れない構造だとしても、エアカーテンや二重扉でもない限り、扉の開閉で漏れるのは普通の喫煙室と同様でしょう。

 はたしてその車両は、そこの利用者以外が通らないところになっているのでしょうか。(そうなっていたとしても、掃除の人は三次喫煙に遭います)

 寝台車や長距離の船に乗る人は、予約前によくたしかめないといけませんね。
 (それより、こんなユルイ法を早く再改正しなくては)

 

 
[当サイト関連既報] ※他にもありますので、検索窓で引いてみてください。
 列車の座席での喫煙はもはや時代遅れ ’20年2月

 近鉄特急が全席禁煙に~ただし車内に喫煙室を残します ’20年1月

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