2040年“タバコ撲滅”へ ~ マレーシア

 以前にニュージーランドで、年齢ではなく生まれた年による販売制限でタバコをなくしていく政策を紹介しましたが、(→末尾に過去記事リンクを記載。)
 続いて、マレーシアでも同様の政策が行われることになりました。

 はたして、日本はいつになることか…?

 【アジアエクスプレス】 国民の喫煙「根絶」へ マレーシアたばこ規制
  =『NNA ASIA』2022年10月13日=

 以下抜粋、「……」は文省略・太字化は引用者によります。

“マレーシア政府が、たばこ規制の大幅な強化に……7月末、18歳以下の未成年の喫煙を生涯禁止する法案を連邦議会で審議に”

“「2022年たばこ製品・喫煙規制法案」。07年1月1日以降に生まれた国民のたばこ製品と代替品、喫煙道具の購入および使用、これら製品の販売、宣伝などを禁止する内容で、施行日に18歳に達していない国民も対象に”

“若年層の喫煙を全面的に禁止することで、40年までに国内での喫煙習慣を根絶する狙いだ。同様の法案が提出された国は、ニュージーランドに次いでマレーシアが世界で2番目

“特に現行法で完全に取り締まることができない電子たばこ、加熱式たばこの利用者が若者の間で急増している状況に懸念を表明”

“違反した場合、2年未満の懲役刑に加えて個人で500リンギ(約1万5,000円)の罰金や地域奉仕を命じることなどを検討。販売などを行った法人は、同30万リンギの罰金刑”

15歳以上の約1万1,000人を対象に行った調査での喫煙率は21.3%だった。全体では、15歳以上の480万人が喫煙者……喫煙率は低下傾向にあるものの、健康被害は改善していない。たばこが原因の疾病で死亡した人は年間2万7,200人を超え、10年以上横ばい”

 さて、報道はここから「反対」の声に。

小売業界の支援団体が法案が明らかになったことを受けて実施した調査では、回答者の8割近くが政府の規制強化に反対したと……「(未成年者の喫煙を生涯禁止する)規制は厳しすぎ、成人であっても喫煙が犯罪になることになる」と答えた人が75%で最も多かった。また、73%が「喫煙は薬物ではないため禁止の必要がない」と回答”

“たばこを吸わない首都クアラルンプール在住の女性(34)……「(健康上の観点から)若い世代にとってはいいことだ」と評価。一方で、密輸によるたばこの流通が増える可能性があると”

“たばこ業界や小売店にも深刻な影響が出ると見られている。地場投資会社……「たばこ産業は大きな打撃を受ける。事業を多様化しなければ、生き残れないだろう」”

“地場コンビニエンスストアチェーン……店舗の収益は減少すると予想……また、たばこを売る相手の生年月日を確認するための身分証の確認は手間がかかり、従業員を増やすことも検討しなければならないと指摘。07年以降に生まれた人材を雇用することもできないため、人手不足になるとの見方”

 どこの国でも、なんだかんだと姑息な(一時しのぎな)ケチつける組織や、それを重要なことのように流すマスコミがあるのですね。
 タバコなんぞ無くてもよいモノ、いや、無いほうが絶対よいものなのですから、とにかく無くすための政策は、やってしまえばよいのです。

 いま、改正法や各地の条例をなくして元の喫煙自由な社会に戻そうとしたら、反発のほうが大きいし、「昔はこんなところでタバコ吸ってたんだ」とすでに言われている場面が多くあるのです。

 なくて当然、の世の中になるはずです。ただ目先の利権がからんでいるだけです。 

 

[当サイト関連既報] ※他にもありますので、検索窓で引いてみてください。
 “タバコのない国”へ、吸うこともできなくなります ~ ニュージーランド ’22年8月

 ニュージーランドのタバコ撲滅政策の理由は ~ 石田記者が解説 ’22年9月

 世界の喫煙率は? 2022年版 ’22年8月

 遅れている日本の受動喫煙撲滅 諸外国、中国の取り組みは ’20年6月

 “受動喫煙のない国” ブータンでタバコ販売が解禁に?! ’20年9月

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