「空き缶に吸い殻」は迷惑行為 リサイクルの妨害、作業者への健康被害も
吸い殻を空き缶に入れることを当たり前のように思っている人は、喫煙しない人にも多いでしょうが、リサイクルの現場では大変迷惑だそうです。
こんなに吸い殻が出るということは、作業員の健康被害も生じます。職場での受動喫煙問題ともいえます。(→末尾に関連記事リンクを記載。)
空き缶にたばこの吸い殻、今もリサイクルの大敵…注射針や使用済みマスクも
=『讀賣新聞オンライン』2023/01/14 18:50=
以下抜粋、「……」は文省略・太字化は引用者によります。
“空き缶にたばこの吸い殻を入れて捨てるケースが目立っている。吸い殻などの異物が入ったままでは再利用が難しく、リサイクル施設では一缶ずつ、手作業で取り出す作業を強いられる。子どもが誤飲する恐れもあり、関係者は「缶やペットボトルを灰皿代わりに使わないで」と訴える”
“ベルトコンベヤーに並んだ作業員たちが、流れてくる空き缶を手にとり、振ったり転がしたりしていた。見た目からは中に異物があるか分からず、音や重さで確かめる。
数本の吸い殻が入った缶もあれば、ぎっしりと隙間なく詰め込まれたものも。飲み口からは取り出せず、金切りばさみで切り開く……直径50センチほどのザルは、吸い殻ですぐに山盛りになって異臭を放つ。この日も午前中だけでザルが何度も満杯になった”
“ 吸い殻などの入った缶は1か月平均で約4700缶に上り……異物が入ったままではリサイクルが難しいこともあり、約2年前に手作業で除去を始めた”
“ 男性社員(56)は「安易な気持ちで捨てているのだろうか。処理に手間がかかることを知ってほしい」”
“火災や誤飲も
空き缶などに吸い殻を捨てると、思わぬ事故を引き起こす恐れが……液体が残っていれば火は消える、と考えがちだ。しかし、缶は中身を取り出しにくいため、吸い殻がたまって乾燥すると、火種となる危険性が指摘される”“ 子どもが誤飲するケースも後を絶たない。国民生活センターによると、吸い殻を液体に浸すとニコチンが溶け出し、体に吸収されやすくなる。たばこ1本に含まれるニコチンで、 嘔吐の症状を引き起こす恐れがあり、火を使わない「加熱式たばこ」でも同様だ”
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