カラスに「吸い殻拾い」をさせる……効果は? 動物虐待では?

 なんと、カラスを訓練して、ポイ捨て吸い殻を拾わせる取り組みが始まりました。

 以前にロボットによる吸い殻拾いもありましたが、ポイ捨てタバコ吸殻を回収するロボットが登場!
人間以外がやって、路上喫煙・ポイ捨て撲滅の効果はあるのでしょうか?

 カラスを訓練してタバコの吸い殻を収集。清掃コストを大幅に削減する取り組み(スウェーデン)
  =『カラパイア』2022年02月04日=

 以下抜粋、「……」は文省略・太字化は引用者によります。

“カレドニアガラスを訓練して、街の清掃費用を大幅に削減する取り組みが、現在スウェーデンで実施されている。
 すでに2018年よりフランスのテーマパークでカラスが清掃員として働いているが、将来的には世界各国でカラスの清掃員の姿がみられるようになるのかもしれない

“ スウェーデンの……企業Corvid Cleaningは、ストックホルム県内のセーデルテリエ市で、カレドニアガラスを使って地域の清掃費用を削減する取り組みを実施……スウェーデンの路上には毎年10億本以上のタバコの吸い殻が落ちており、これは全ゴミの約62%に相当……これまで、ポイ捨てをしないよう何度呼びかけても効果がなかったことから、今回カレドニアガラスに協力してもらい……”

“ カラスたちは、まずタバコの吸い殻を食べ物と関連付けるよう訓練される。……吸い殻をゴミ入れに運んでくると、フードディスペンサーから餌が出てくる仕組みを教え込ませ……割り当てられた容器に吸い殻を入れないと餌が出てこないことを学習させる”

“このプログラムを実施することで、タバコの吸い殻を拾うのにかかる費用の少なくとも75%を自治体が節約できると主張”

 ロボットでもそうですが、人間以外により、“自動的” に拾われるようになったら、路上喫煙者はますます罪悪感を覚えなくなる、世間の路上喫煙への非難の目も、うすれるのではないかと思いますが。

 また、吸い殻からでも顔を近づけると臭うわけで、当然、有害物質が発生しているわけですので、火が消えたタバコの吸い殻からも有害物質が発生…! 消しても消えない受動喫煙
動物虐待になるのではないでしょうか?

 同記事はこう続けています。

“肯定的な意見が寄せられる一方で、カラスにとって吸い殻の毒素に絶えず晒される健康リスクへの影響と、フードディスペンサーに依存してしまうリスクがあるという点で、懸念の声もあがっている”

“Corvid Cleaningのハンセン氏は、最後にこのように締めくくっている。

 カラスに、吸い殻を拾うように教えることができても、地面にポイ捨てしないように人々に教えることはできません

 そんなことより、それ以前、路上喫煙やポイ捨てしようとするヤカラに、たかって吠えるような訓練をさせてはどうでしょうかね?

 

 画像は“神様のお使い”「ヤタガラス」(の、だるま。某社の商品です。 https://kumano-kodou.net/?mode=cate&cbid=853317&csid=0)

 

[当サイト関連既報] ※他にもありますので、検索窓で引いてみてください。
 吸い殻“ポイ捨て”対策として「リサイクル」を推進。回収にお金が出ます ~ 韓国 ’21年11月

 「“新型”モク拾い」渡辺文学さんのご活動が『読売新聞』でとりあげられています ’21年10月

 違反喫煙「許せない」…多い? 少ない? ~ アンケート結果 ’21年1月

 障碍者の虐待になる“空き缶の吸い殻” ’22年1月

 ツバメの受動喫煙 ’18年6月

 ドキッ! とする警告看板 ~ タニタ ’21年7月

 タクシー路上喫煙と“ポイ捨て”を通報した詳細ブログ ’21年7月

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