「“新型”モク拾い」渡辺文学さんのご活動が『読売新聞』でとりあげられています
同志らの活動が報道されました。当機構理事でもある渡辺文学さんの地道なご活躍が、『読売新聞』で大きく特集されましたので、紹介します。
この「新型モク拾い」という呼称は、こちらも活動の重鎮・中久木さんが命名したのだとか。
記事は受動喫煙には触れていませんが、ポイ捨てがあるということは、そこで受動喫煙を発生させていたということ。
この地道な活動も、受動喫煙撲滅につながっているといえます。
「新型モク拾い」5万本を突破 たばこポイ捨て禁止を訴え
=『ヨミドクター(読売新聞)』2021年10月27日=
以下抜粋、「……」は文省略・太字化は引用者によります。
“ 「新型モク拾い」ついに5万本を突破――。禁煙ジャーナル編集長の渡辺文学さん(84)から、近況を伝えるメールが届いた”
“ 渡辺さんは、1970年代の新幹線禁煙化問題に始まり、たばこの害を訴え続けて、40年以上にわたる嫌煙権運動の歴史そのものと言える人だ。一般社団法人タバコ問題情報センター代表理事なども務める。名前の読みは「ふみさと」が正しいが、通称「ぶんがくさん」と呼ばれることが多い”
“新型モク拾いを始めたのは、2019年1月20日のこと……ふと、散歩をしながらたばこの吸い殻拾いをやってみようと思い立ったという。翌日、翌々日、1週間と続けているうちに、これまで3年近く続く習慣に”
“ 拾った吸い殻の数は、5万1000本あまり。1日平均59本になる。わずか30分間で、これだけの数の吸い殻のポイ捨てが見つかることに、全国的にはいったいどれだけの数が捨てられているのかと考えさせられる”
“紙巻きたばこの吸い殻だけでなく、近年増えている加熱式たばこの吸い殻のポイ捨ても1~2割ほど混じるという”
この活動の意義・定義、そして展望について続きます。
“単なる「モク拾い」ではなく、「新型モク拾い」と呼ぶのには理由がある。提唱者は、歯科医師で前タバコ問題首都圏協議会代表の中久木一乗(なかくき・かずのり)さん”
“ 禁煙ジャーナル2021年4月号によると、「モク拾い」とは、第2次大戦後……吸い殻を集めて薄紙に巻き、闇市場で売るために、吸い殻を拾う行為。
これに対し、「私たちは、世の中からタバコをなくすことを目指し、不法に投棄されたタバコ吸い殻を清掃し、その数や重量を報告し、タバコ消費への対応策を社会で考えてもらうことを目標に活動している。即(すなわ)ち『新型モク拾い』である」と”
“「吸い殻買い取り制度」を提案
渡辺さんは、「世田谷をきれいにしたい会」として、拾った吸い殻の「証拠写真」を毎月、区などに送り、ポイ捨て禁止の取り組みを訴えている。大手コンビニ各社や飲料メーカーの社長あてに対策の実施を求める手紙を送ったこともある”
“ 「タバコ会社は『吸い殻買い取り制度』(一種のデポジット制度)を設け、1本1円でもいいから引き取ることを考える時期にきています。街や道路・公園などの美観を損ない、河川・海を汚染している“タバコのポイ捨て問題”の9割以上は解決するはずです」と、訴えている”
なるほど、「モク拾い」という語のおおもとは、街の清掃や路上喫煙撲滅のためのものではなく、吸い殻の再利用という“喫煙行為”だったのですね。
先日ここにあげた、私がバンクーバーで見た光景と似たようなことが日本でもあったとは初めて知りました。→ “ポイ捨て” は英語でもありますよ
ご提案の、吸い殻を買い取る制度についても、それに近い韓国の取り組みが、くしくもこの記事の少し前に報道されていました。それについては近々お知らせします。
[当サイト関連既報] ※他にもありますので、検索窓で引いてみてください。
タクシー路上喫煙と“ポイ捨て”を通報した詳細ブログ ’21年7月
法施行1年アンケート調査・「路上喫煙」「ポイ捨て」とも「減った」が65%超 ’21年4月
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“受動喫煙のない国” ブータンでタバコ販売が解禁に?! ’20年9月
☆中久木さんは『STOP受動喫煙 新聞』に、外国の“受動喫煙視察記”も3回ご寄稿されています。
第16号–2016年10月 ブータン編~“タバコを忘れた国”
第17号–2017年1月 アメリカ編~“ロスとラス”
第24号–2018年10月 ネパール編~“(ほぼ)禁煙国”