空気清浄機の効果のほどは?
こんなブログのような解説記事を見つけました。卒煙用の商品を販売する企業のサイトの、禁煙・受動喫煙に関するページです。
当機構への、受動喫煙被害の相談でも、「空気清浄機はどうなのか?」「使ってはいるが……」という声がよくありますので、ひとつのご参考まで。
(冒頭文が喫煙者寄りだったり「非喫煙者との共存」という表現などがひっかかりますが。いいところだけ引用します)
空気清浄機はタバコの煙や受動喫煙に効果があるって本当?
=『Rien pipe(離煙パイプ)』(株式会社マジカル)「禁煙コラム」2023.01.18=
以下抜粋、「……」は文省略・太字化は引用者によります。
“宣伝でも「除去率〇%」「マイナスイオンで森林浴効果」「高性能フィルターで細かいものまでキャッチ」というような内容がよく目につきます。イメージ通りであれば、屋内で空気清浄機が設置してあれば、タバコを吸ってもいいじゃないか!となりますが、現実は厳しいことが多いよう”
“空気清浄機への過度な期待を持っていると、「空気清浄機って効果ないじゃん!」という結果になりかねません……イメージと現実を理解し、正しく利用していきましょう”
“空気清浄機は……「その空間の空気の状況を改善すること」を目的とし……方法は「循環している空気を本体に取り込み、キレイにする」。掃除機のように床に落ちた花粉等はキレイにできません。空気に漂うものを対象としています”
“漂っていても、それよりも小さな目のフィルターを使わないと除去できない。電気の力でフィルターに吸着するものもありますが、除去率100%を目指して大風量で吸い込みをしたら、すぐに目が詰まる……こまめに高性能フィルターを交換していれば、空気清浄機の宣伝どおりの除去性能を発揮できるでしょうが、現実としてメーカー推奨どおりのフィルター交換、メンテナンスをしているでしょうか?また、空間の広さに対して適切な台数、設置の仕方をしているでしょうか?「分煙」といっても、設置台数、空気の流れ、対象人数などは適切でしょうか?”
“タバコの煙の有害物質は、一酸化炭素、ニコチン、タール、ホルムアルデヒドを含むカルボニル類、ベンゾピレン、窒素酸化物、シアン化水素、アンモニア、ベンゼンやトルエンを含む有機化合物など……空気清浄機では、タバコの有害物質の完全除去はできません”
“タバコに含まれている有害物質のほとんどは花粉などの粒子成分ではなく、一酸化炭素等のガス成分なので高性能フィルターであっても取り切れないのです。(タバコ主流煙成分量の95.5%がガス成分,3.52%が粒子成分(タール)であり0.28%がニコチンとされている。)”
“よって、
「空気清浄機があるから、タバコ吸ってもいいよね?」
は、「NO!」という結果に”“ただし、タバコの臭いに関しては軽減できるものもありますので、消臭を目的としているのであれば、消臭機能の高い空気清浄機を検討してはいかがでしょうか?”
“タバコの有害物質は空気清浄機で除去できない。という事実。
また、そんなヤバイ物質を体内に取り込んでいるということ”
被害相談者でも、「隣人(喫煙者)は『清浄機を使っているから問題ない』と言い張るが、臭ってくる」という声がよくあります。
それがかなり高性能の清浄機で、吸い込み口にだけ、呼気も副流煙も漏らさず吸わせ、フィルター交換も頻繁に行なっているのならマシかもしれませんが、そんなマメな喫煙者はいないでしょう。
被害者の家の場合でも、ニオイの流入経路が何かの穴とか小さい一カ所だけなら、そこに清浄機を置くことが考えられますが、それならそこをふさいだほうが早いのでは。それに、大半の住宅被害では、窓サッシのレールやコンセントその他、いろんな隙間から入ってきているものなので、もう喫煙がなくなった状態ならともかく、また入ってきているなら、どんな清浄機も意味がないでしょう。
原因を断つしか、ないのです。
説明書に“タバコ煙の有害物質は除去できない”と書いてあるそうです。
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