禁煙旅館の新規則 = 違反者は即「追い出し」と今後の「出入り禁止」も
被害に遭った禁煙旅館が規約を改訂した件の各報道は先日お知らせしましたが――、
→被害にあった禁煙旅館が、規則の改訂、対策を講じました
受動喫煙問題を多く掲載している法律サイトで、詳しい内容が紹介されました。
喫煙迷惑客にSNSで反論した老舗旅館、新たな対策導入「宿の姿勢をはっきり示す」
=『弁護士ドットコムNEWS』2023年06月18日 08時26分=
以下抜粋、「……」は文省略・太字化は引用者によります。
“宿泊施設と客との〝歪んだ関係〟を社会に問題提起した山形の老舗旅館が、対策に乗り出した……宿泊約款の改定などトラブル防止策を進める”
“日本ではサービス業を中心に「顧客第一主義」の考えが根強い。きつく注意することや、被害を公にすることは難しい中、遠藤さんは現状を変えたいという考えから思い切って発信した”
“周囲からは喫煙客に損害賠償請求することを勧められたが……弁護士に相談し、時間や費用がかかることなどから今回は請求しなかった”
“ただ、今後同じことが起こらないように2023年4月から宿泊約款を大幅に変更……改定ポイントは2つ……過去に約款に違反し、宿に損害を与え、賠償しない客は宿泊を拒否……もう1つは西屋に滞在中に喫煙などの禁止行為や、物を壊したり盗んだりした時は、宿泊契約を解除する場合があること”
“最近、国も迷惑客の対応に乗り出している。6月7日に成立した改正旅館業法……「宿泊しようとする者が営業者に対し、その実施に伴う負担が過重であって他の宿泊者に対する宿泊に関するサービスの提供を著しく阻害するおそれのある要求を繰り返したときは、宿泊を拒むことができる」ことが盛り込まれた”
“約款に基づいた利用規則では、今回のトラブルとなった喫煙について盛り込んだ。客が喫煙した場合は清掃代や客室をクローズした分の基本宿泊料など実費請求する”
“「今回の経験から、トラブルを防ぐためには予約の前に旅館の方針やできること、できないことの線引きを、お客さんに明確に伝えることが大事だと分かりました。『ゆっくりくつろげる宿』などふわっとした内容ではなく、はっきりと宿の姿勢を示すことがトラブル防止につながると考えています」”
“チェックインの時に宿側が、規則が書かれた紙を提示しながら説明し、客が合意した場合は宿帳にチェックを入れてもらう。過去にトラブルがあった喫煙や備品損壊の項目は、目立つように線を引いた。5月の大型連休明けから運用を始めたが、今のところ順調だ。同業のホテルや旅館からも「参考にさせてほしい」という問い合わせが入っている”
“「……結果としてお客さんが安心して泊まれる宿になると思います」”
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