京都で路上喫煙が「激減」?
表題の報道がありました。書かれているように、自治体の対策もそれなりに効果があったのでしょう。
しかし、“だから喫煙所は必要”という論には、もっていかないことが肝要です。
喫煙所が過渡的に必要な場合・場所もあるでしょう(『STOP受動喫煙 新聞』大和教授の現在連載中の論説でも言及)。しかしそれはあくまで過渡的・暫定的で、やみくもに無用な喫煙所まで増やすと、受動喫煙撲滅には逆効果です。
その点に注意して、報道をお読みください。(同紙は、長年、禁煙運動に水を差してきたマスコミということも念頭に。)
国際観光都市京都の喫煙事情<上>6800件近くあった路上喫煙の過料処分件数が激減
=『日刊ゲンダイDIGITAL』公開日:2021/11/23 05:59=
以下抜粋、「……」は文省略・太字化は引用者によります。
“ 市内を巡って気が付いたのは、外国人観光客がいなかったことと、多くの人々が行きかう京都駅前や街なかでの路上喫煙や、吸い殻のポイ捨てを見かけなかったこと……観光客が激減したことの影響もあるのだろうが、喫煙マナーがずいぶんと向上したのではないか”
“京都市のホームページ……「過料処分件数」の一覧表……今年10月末までの数字を見て驚いた。最も多かった平成24年度は年間の処分件数が6794件。GW期間が含まれる5月は、1カ月間で754件もある。つまり、1日平均25件……それが令和2年度は年間424件にまで減っている……ピーク時の1カ月間の処分件数よりも少なくなっている……コロナ禍前を含む令和元年度は825件。その前の平成30年度は886件である。この両年度を見ても、ピーク時と比べ87~88%の大幅減である”
“激減した背景には、京都市の啓発活動と公設喫煙場所(公衆喫煙所)整備がある。市内には……18カ所の公設喫煙場所があり、市民や観光客はルールを守ってこの喫煙所で一服……喫煙所内の壁に張られた「京のまちにふさわしいマナーを」という啓発ポスターには……路上喫煙禁止エリアと喫煙所の場所を示す地図が載っている。市民も観光客もこのポスターを見れば、マナー順守を意識するだろう”
後日、この続き(下)を紹介します。
喫煙所があれば、その外で吸う輩も。(画像は新宿、何度か既出)
[当サイト関連既報] ※他にもありますので、検索窓で引いてみてください。
また(まだ)喫煙者が路上で、人に迷惑をかけています ~ その2 ’21年2月
喫煙・受動喫煙は孫の代にも影響 ~『日刊ゲンダイ』 ’21年3月
1200万円の喫煙所!? ~ 京都府 ’21年8月
“解除”でも再開せず、撤去になる喫煙所も ~ すべての喫煙所は不要、撤去すべき ’21年10月
苦情「殺到」で喫煙所が撤去に ~ 滋賀県 ’21年1月