大阪は路上喫煙・歩きタバコが多い? なんでやねん!
先日からお知らせの、路上が全面禁煙となる大阪市の話題に関連して、(→末尾に関連リンクを記載。)
大阪は路上・歩行喫煙が多い、という考察の記事がありました。
“歩きたばこ” 大阪で多い? なんでなん?
=『NHK NEWS WEB』2022年4月28日 11時41分= ※先にあげた記事が非公開となったため、同局の別のリンクに差し替えました。
以下抜粋、「……」は文省略・太字化は引用者によります。
“大阪では、路上でたばこを吸ったり、歩きたばこをしたりする人が多いように感じるという声が聞かれます。視聴者の皆さんからも大阪放送局の投稿フォームには、“歩きたばこが多いの、なんでなん?”という疑問の声が”
“大阪と東京では、屋外でのたばこの喫煙に関する規制に違いがあり、その違いの背景も”
“繁華街、天満では、雨もようにもかかわらず、1時間ほどで8人が歩きたばこで通過……通りかかった男性は「駅から降りたらすぐにたばこ吸って、この道を、酒を飲む店に行くまで吸っている人が多いね」”
“大阪市の場合、条例があり、人通りが多い場所で路上喫煙をすると、1000円の過料が……15年前からこれまでに8万7000件、処分……ただ、規制エリアは梅田周辺や御堂筋など、中心部の一部エリアに限定……ほかの地域では、路上でたばこを吸わないのはあくまで「努力義務」……天満周辺も含め、大阪市では、多くの地域で路上喫煙は「禁止」にはなっていないのです”
私は横浜から移って1985年から2009年まで大阪にいたのですが、大都市なのにマナーが悪い傾向にあるのは感じていました。いまでもそうとは、ざんねんに思います。
ここから、東京との比較に。
“路上喫煙の規制 東京と大阪の違い
罰則のある規制を条例で導入していた市町村は、大阪府内では全体の3割。一方、東京都内では4割……その内容を見ると、東京では、区全域で路上喫煙を禁止して過料を科しているところもあります。こうした自治体では路上でたばこを吸ったら、過料を徴収されます。
大阪府内では、全域を対象とするような厳しい自治体はありません”“理由の1つは「東京オリンピック・パラリンピック」……国際的な大イベントを前に、世界からおくれをとっているとされる喫煙対策を進めようという機運が高まったのです。
大阪でも3年後に「大阪・関西万博」が開かれます。
万博を前に大阪市も、市内全域で路上喫煙を禁止とする方向で検討することになりました”
記事は続いて、なぜかテーマの路上喫煙、受動喫煙とも関係ない、企業の社員への卒煙の取り組みの紹介に脱線。
そしてそのあとに、“マナー向上”の計画があるとして終わっていますが、しかしその内容は問題があると、当サイト読者ならすぐわかるでしょう。
“マナーが自然と向上する喫煙所を整備しようというプロジェクトも、大阪で始まっています”
“「ついついマナーがよくなる喫煙所」のアイデアを、JTと協力して、学生とともにまとめ……例えば、独特のマネキンを設置するアイデア……灰をきちんと灰皿に入れようとするその姿が、灰皿を意識させます”
“さらに、喫煙者のパーソナルスペースを確保する仕切りを設けた灰皿。
灰皿の近くで喫煙者はたばこを吸うようになり、広い範囲に煙が流れるのを防ぐことが期待されます”
この記事では、喫煙所の設置を前提とした案だけを紹介していますが、“路上喫煙があるのは、良い喫煙所がないから”とでもいうのでしょうか?
正しい対策は、路上で吸えないよう、監視したり、それこそ違反しにくくなるアイデアを出すべきではないでしょうか。
[当サイト関連既報] ※他にもありますので、検索窓で引いてみてください。
路上喫煙禁止が本格化~大阪市 ’19年2月
「路上喫煙」が全ての場所で禁止になります ~ 大阪市 ’22年3月
「本当に実現できる?」 大阪“路上全面禁煙” ’22年4月
関西は違反の罰則も値切ってまっせ? ’22年4月
大阪市長が公用車で喫煙、同乗者に受動喫煙を強制 ’21年3月
喫煙者の9割が路上喫煙をしていると判明…? ’21年7月
喫煙所があっても「ポイ捨て」「路上喫煙」の解決にはなりません ~ ジャーナリスト石田雅彦氏 ’22年5月