違反喫煙は認知障害? 行政の対策が必要か

 近年、“老害”なんてイヤな言葉が言われるようになりました。良識ある高齢者もたくさんいますが、路上などでの喫煙の大半が老人である現実を見ると、そんな言葉をつい言いそうにもなります。

 なんとバスの中で喫煙する者がいたとか。そんな老人たちの、認知障害の可能性を医師が解説しています。

 Z世代も驚き!バス内でタバコを吸い、車で次々に事故…高齢者による危険・迷惑行為に脳内科医は「国家レベルでの対策も必要」
  =『週刊女性PRIME』2023/2/24=

 以下抜粋、「……」は文省略・太字化は引用者によります。

“高齢者の迷惑・危険行為も動画で投稿されている……西鉄バスの車内で運転手に対して、直前に乗ったバスに忘れ物をしたからお客さまセンターに電話をしろなどと要求をしたうえで、タバコを吸い、吸い殻も床に放置していた”

“脳内科医……加藤俊徳院長……「……共通しているのは、注意力の低下です。個人差はありますが、高齢になると、認知症でなくても、認知能力が低下することで、注意が届く範囲が狭くなってきます。
 自分のいる空間が、公共の場であっても、自分のスペースだと思って行動している可能性があります……自分のやっていることが迷惑行為だという自覚がないほど、他者に注意を向けることができる能力がない。自分のしたいことを自分の空間でやっているだけという認識です。
 一番の問題は認知症や軽度認知障害、あるいは別の理由でも認知能力が低下していることを自覚できていないということです」

“「特に高齢者で一人暮らしの方、ご夫婦で暮らしていても2人ともかなり高齢の場合の方に起きやすいです。社会的に逸脱したことが起こるというのは、社会的に孤立した状態で暮らしているということ。
……自分の認知能力の状態を知る機会がなくなり、外に出た時に、いわゆる迷惑行動をとってしまうことがあります。

……何かしらのグループの中にいれば防ぐこともできると考えられます」”

“「こうした迷惑行為が起こるのは、さまざまな意味で国の対策が及んでいないことの表れだと思います。高齢になれば認知能力が下がるというのは誰にでも起こりうること。

 病院に来た人の認知症対策だけでは不十分で、ある一定の年齢に達した高齢者の健康診断や認知検査を定期的に行うことを義務化するなど、国家レベルの対策が今後必要になってくるのかなと思います」

 違反喫煙などマナー違反をする人間に対して、認知の面でも行政が対策を取らないといけない、ということのようです。

 
灰皿もないコンビニで喫煙し注意された老人(既出、画像クリックで過去の記事が開きます)

 
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