バス運転手たち=都の公務員=多数が「隠れ喫煙」、近隣から苦情が! 「いたちごっこ」だった?
また情けないニュースです。バスの運転手たちが、違反喫煙を繰り返して近隣の住民に迷惑をかけていたそうです。
都営なので、運転手は「公務員」に当たるのですね。
隠れ喫煙、いたちごっこ 都営バス品川営業所 敷地内禁煙で厳重注意「自覚徹底させる」
=『東京新聞』2021年5月28日 07時12分=
以下抜粋、「……」は文省略・太字化は引用者によります。
“ 都が二〇一八年四月から全職員に出先事業所も含め庁舎内などを禁煙にしたのに反し、交通局品川自動車営業所(品川区北品川)で都営バスの運転手らが隠れてたばこを吸っていたことが分かった”
“同局は「公務員としての自覚を徹底したい」としている”
“以前は喫煙所があったが、一八年四月に閉鎖し敷地全体も禁煙とした。ところが一部の運転手や事務職員が建物裏のスペースで喫煙を続けていた。一九年七月に近隣の人から指摘され、営業所は禁煙の張り紙をして注意。その後、喫煙者は物置に囲まれて外部から見えない別の狭いスペースで吸っていた”
“昨年四月、都営住宅の住民がたばこの臭いに気づき、苦情を寄せた。運転手の一人は「空き飲料缶を灰皿代わりにし、吸い殻はレジ袋に入れて放置していた。喫煙者は場所を変えて吸っていた」”
“ 世田谷区の市民団体「行革一一〇番」が今年二月、都議会に実態調査を求めてから喫煙はなくなった。後藤雄一代表は「……隠れて吸うぐらいなら禁煙教育を徹底しながら暫定的に喫煙場所を設けたほうが安全ではないか」”
“ 同局の調べでは、喫煙者は二十五人に上り、厳重注意した……「職場内全面禁煙に取り組んでいる中で一部職員の喫煙を遺憾に思います。近隣の住民の方にご迷惑をおかけし、おわび申し上げます」”
画像は会員提供(34号のマンション被害を解決させ活動をしている会員)、報道を見て、その品川営業所へ取材に行って撮影したとのことです。
写真1枚目が、会員が助役の方に聞いたという、問題の喫煙が行われた場所で、写真のバスの後部付近だそうです。敷地の裏側にあたるところですが(歩道側から撮影)、敷地内は至る所に死角があるそうです。
営業所内では、禁煙マークなどがいくつか貼ってあり、朝礼などでも禁煙の呼びかけを行なっているとのことですが、2枚目、違反場所の外の歩道では、区の禁煙マークがボロボロになっていて、なにか象徴的ですね。(この地域全体、やや汚かった、とのこと。)
バスの運転手は全体で約200人ほどだそうです。ということは、記事に喫煙者は25人と書いてありますから、喫煙率は1割強、8人に1人と、喫煙者が多いイメージがある運転手の業界どころか、全国平均よりずいぶん少ないのですね。(?)
なお違反喫煙者は、自ら名乗り出たそうです。
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