喫煙所からの「受動喫煙者」人数がスマホで算出できるようになります
こんな機器が開発されました。通行量の調査みたいに人が手でカウントするより、便利で、確かということでしょうか。
(「受動喫煙者」という言葉はふだん聞かないですね。「受動喫煙被害者」ならありますが。こんな言葉が出てくる時代になったのかも)
実験では、喫煙者の数の15倍の通行人が被害に遭うとわかったそうです。が、これは、通行する人が多ければ、また、喫煙所の形式や風の流れなどで、もっと多くなるでしょう。
横浜市などの公設喫煙所からの被害に対して、活用できそうです。
受動喫煙者の数、スマホでカウント…屋外喫煙所では「喫煙者数の15倍」のケースも
=『讀賣新聞オンライン』2024/04/04 15:16=
以下抜粋、「……」は文省略・太字化は引用者によります。
“ 屋外喫煙所から漂う副流煙を吸った人数を推計できる手法を大阪医科薬科大などのチームが開発……喫煙者と通りかかった受動喫煙者の人数を分けて算出できる”
“実験では受動喫煙者が喫煙者の15倍というケースも”
“自治体による副流煙の実態調査への活用を想定し、来年の実用化を目指す”
“ 日本禁煙学会によると、喫煙者1人から出る煙は無風状態でも直径14メートルの範囲まで広がり、複数が同時に吸うと、その範囲は2~3倍に拡大する。また、産業医科大などの研究でも、副流煙に含まれる有害な粒子は最大25メートルまで達する”
“開放型の屋外喫煙所にスマホの電波から人の動きを解析できるセンサーを設置し、敷地内に一定時間滞在した人を「喫煙者」、喫煙所から25メートル以内を通行した人を「受動喫煙者」としてカウントする”
“実験を行った結果……午前10時~午後9時の推計喫煙者は262人だったのに対し、受動喫煙者は約15倍の3907人だった”
“ 日本禁煙学会の宮崎恭一理事……「深刻な健康被害をもたらすにもかかわらず、受動喫煙の人数を把握できる手段はこれまでなかった。具体的な数字で実態を示すことができる意義は大きい」”
煙の測定ではない
ただこれは、人数だけで、煙の量ではないですから、喫煙所の形状によって、“受動喫煙被害”の及ぶ範囲は、変わってくるでしょう。
5mくらいに近づいてもほとんど臭わない(漏れの少ない閉鎖型喫煙室などの)喫煙所もあれば、30mでも臭うダダ漏れ喫煙所もあります。その範囲の調節はできるのでしょうか。
結果を否定する“喫煙所ありき”の管理者は?
横浜市の喫煙所問題では、最も受動喫煙の強制度が高く問題である関内駅に、市の担当を呼びつけ現場確認をさせましたが、明らかにクサイのに、担当係長は喫煙所の入口に鼻を近づけて「まったく臭わない」と何度も言い張りました。
“自治体の活用を想定”と記事にありますが、横浜市のような“喫煙所ありき”(“受動喫煙があろうがどうでもよく、喫煙所は絶対必要”論を常に主張)の自治体だと、自らは使用しようとせず、代わりに機構などが測定して証拠としてあげても、“意味がない、証拠にならない”などと否定してくることが考えられます。
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