喫煙すると壁が透明になるトイレ! 絶賛の声が多数、注文殺到! ~ 中国
我慢してきて急いで入ったり、探し回ってやっと見つけた、ということもある公共のトイレ、しかし、入るや強烈にタバコ臭かったら……、本当に困って、腹が立ちますね。
中国で、個室内で喫煙すると、警報が鳴った上に、壁が透明になる仕組みのトイレが開発、商業施設に設置されると、称賛の声が多く上がり、他の施設からも注文が多数になっているそうです。
昨年末の報道が最初のようですが、最近まで各マスコミでとりあげられています。順にあげます。
喫煙すると公開処刑?タバコを吸うとドアが透明になるトイレ(中国)
=『カラパイア』2025-12-29 18:00=
以下抜粋、「……」は文省略・太字化は引用者によります。
“ 中国・深セン市にあるショッピングモールで、男子トイレの個室のドアに掲示された「喫煙するとガラスが透明になります」という表示が注目を集めている。
後を絶たないトイレでの喫煙に業を煮やした施設側が、煙を感知すると透明になるガラスをドアにはめ込んだ”
“ 同時に大音量での警告が鳴り響き、周囲の注目まで集めてしまうという、「トイレでタバコを吸ったら公開処刑」のペナルティが課されるシステム”
“「水貝国際センター」地下1階の男性用トイレ。ここには、こんな警告が書かれた看板が設置されている。
深セン経済特区の喫煙管理条例に基づき、水貝国際センターは全面禁煙ビルとなっています。
本施設のトイレにはスマート感知型禁煙システムが導入されています。トイレ個室内で煙が検知された場合、ガラスは自動的に完全な透明状態へ切り替わり、同時に警報音が作動します。
皆さまにお願いです。トイレ内での喫煙は絶対におやめください。ご理解とご協力をお願いいたします”
“ドアには、ダメ押しの「公開処刑されないように」との警告文も。
喫煙するとガラスが透明になります!
我慢できずにタバコを吸ってしまい、外から撮影されてネットの有名人にならないように!”
“ このトイレのドアには特殊なハロゲン化銀の化合物を含んだガラスが使用……通常はプライバシー保護のため曇りガラス……個室内でたばこの煙と熱を感知すると、ガラスの分子が反応して瞬時に曇りガラスから透明ガラスに”
“同時に大音量で、こんなアナウンスが……
受動喫煙防止条例の規定により、ここは禁煙が義務づけられた公共の場所です。あなたと他の人の健康のために、ここで喫煙しないでください
”
“すべてのトイレの個室に設置しているわけではなく、まだ試験導入の段階のようだが、利用者の反応次第では、今後増える可能性も”
“ 2014年に施行された深セン市の喫煙管理条例は、公共の屋内場所・職場・交通機関内などでの全面禁煙を実施するもの……煙感知→ガラスの透明化という仕組みは、この条例に基づいた禁煙対策の一環として導入された”
“ 個室内での喫煙は外からではわかりにくく、注意喚起やスタッフの巡回をいくら行っても限度があり、寄せられる苦情の多さに施設側も対応に苦慮していた。
水貝金座の運営責任者、趙麗氏……トイレ内での喫煙は、以前から頭の痛い問題でした。そこで、技術の力で文明的な注意喚起を行い、公共の場でタバコを吸わないようにしてもらう仕組みを思いついたのです
……地下1階は買い物客だけでなく、全国各地から来る業者や観光客も頻繁に訪れる。そのため同フロアのトイレの利用率も相対的に高い……水貝金座では、このシステムを既に4か月以上試験運用しており、実際の効果も一般の反応も比較的良好とのこと。これを受け、施設全体への展開も計画している”
“内外で大きな注目を集め、さまざまな意見が寄せられている。
・やっと喫煙者対策に効果的な手段ができたらしい
・中国全土の公衆トイレに早急に広げるべきだ!
……
・外からドアの下や隙間に向かって煙を吹きかけたら、それでも透明になるのかな?
……
・中国の男性用トイレでの喫煙は本当にどこにでもある。入った瞬間にむせることも珍しくない。これはすごく良いアイデアだと思う……メーカーによると、最近は大量に注文が入っており、主に深セン市内から「2~300セットの発注があった」”
“ 水貝金座の趙氏は、現時点で誤作動の報告はまだないという。むしろ多いのは、喫煙者がドアの注意書きを見落とし、火のついたタバコを持ったまま個室に入ってしまい、警報が鳴るケース”
しかし、法的にはどうなのか? の検証も。
“ とはいえ、万一プライバシーの侵害が起きた場合、施設全体が法的な責任を問われるリスクがないわけではない。
法律の専門家によれば、トイレの個室は「私的空間」に当たり、たとえ喫煙という違反があっても、透明化による可視化は権利の侵害と判断される可能性が……警告表示は、施設側の責任をある程度軽減する要素になり得るが、誤作動や過度な運用があった場合、完全に免責されるわけではない”“ トイレの入口に最も近いテナントの店主は、以前はトイレからの警報がよく聞こえ、タバコのニオイも漂ってきていたが、最近は減ったと話している”
“装置を作動させてしまったことのある人たちの多くは、この対策の趣旨を理解……そういった人たちの中には、トイレではなく外でタバコを吸うようにするなど、これまでの喫煙習慣を改める人も出てきたそう”
“ 趙氏は、この「透明ドア」のシステムは、主に「文明的な注意喚起」として機能していると……
タバコを吸わない人は、そのニオイにとても敏感です。公共の場で喫煙しないよう呼びかけることで、マナーを守る喫煙者になってもらえれば、それで私たちの目的は達成できるのです
”
“ なお、万が一誤作動したときのために、ドアの内側にはリセットボタンも設置されている”
こちらはよく受動喫煙テーマをあげている中国情報サイト。
深センで始まった「透明トイレ」実験、もはや一服に逃げ場はないのか
=『Record China』2026年1月4日 20:40=
“中国では2015年以降、「トイレ革命」と呼ばれる公共衛生改革が進められ……水洗化、清掃・管理体制の整備……新技術を取り入れた実験的なトイレも次々と登場……喫煙すると個室のドアが透明になる公衆トイレが深センに現れ、議論を呼んでいる”
“中国では近年、公衆トイレにテクノロジーを組み合わせる試みが相次いで……排泄データを解析して健康指標を提示するスマート便器やAIやセンサーを用いて男女の誤進入を検知し警告を出す仕組みなど……いずれも一部施設での実証的導入にとどまるが、「管理」と「テクノロジー」を結びつける発想は日本の公衆トイレ文化とは異なる方向性を示している”
“こうした流れの延長線上にあるのが深セン市羅湖区の商業施設「水貝インターナショナルセンター」と「水貝金座」の一部トイレに設置された、いわゆる「透明トイレ」……個室のドアには電子制御で不透明と透明が切り替わる電致変色ガラス(エレクトロクロミック・ガラス)が……通常は曇りガラス状で中は見えないが……煙を検知すると警報音が鳴り、数秒以内にガラスが透明化する”
“テレビの現地検証では、喫煙の点火直後にアラームが作動し、短時間で利用者の輪郭が外から視認できる状態になる様子が確認された。ドアには「喫煙すると透明になります」と明示した注意表示が掲示されている”
“深セン市では屋内公共空間での喫煙が禁じられているにもかかわらず、トイレ個室での喫煙が後を絶たなかった……苦情、清掃負担、さらには吸い殻による火災リスクも問題になっていた”
“水貝金座の運営責任者は、この仕組みを導入して以降、喫煙に関する苦情や行為が減少したと説明”
こちらも法的な視点、そして心理的影響も指摘。
日本でも、タバコ感知ではないですが透明化するトイレはあったのですね。
“法律専門家は、公衆トイレ内での行為は民法典が保障するプライバシー権の保護対象に含まれると指摘……誤検知や機器トラブルによって、非喫煙者の利用状況が外部から可視化される事態が生じれば、民事責任を問われる可能性があると述べている”
“現時点で重大な事故や訴訟例が確認されている訳ではない。しかし、「いつ透明になるか分からない」という感覚そのものが、個室という空間の性質を変えてしまう点は否定できない”
“ちなみに「透明」「内部が見える構造」というコンセプトのトイレを先行させたのは日本だ。東京・渋谷区に設置されて話題になった「透明トイレ」は、未使用時に透明にして安全性や清潔さを確認でき、使用時には不透明になる設計で、利用者の安心を最優先に据えていた。
一方、深センの透明トイレは、喫煙という行為を検知した際に透明化するという点で、行動の抑止を主目的としている。透明化が安心のためか、管理のためかという点で、両者の設計思想は正反対のように見えてくる。ただし、東京の事例でも冬季には誤作動の懸念から常時不透明に切り替えられるなど、運用面では慎重な調整が求められた”
“深センの透明トイレは喫煙対策として一定の効果を示したと施設側は評価している。その一方で、都市が個人の最も私的な空間にどこまで介入できるのかという問いも浮かび上がらせた。事は社会が個人とどう向き合うかという問題にも行き着くのだ”
“管理の対象が喫煙行為だけでなく、居場所そのものに広がるなら、スマホ片手に個室でサボる余白さえ許されなくなってしまうかもしれない”
トイレで喫煙すると個室のドアが透明に。過剰な喫煙対策に賛否両論
=『中華IT最新事情』2026-02-09=
“深圳市のショッピングモールが、トイレでの喫煙対策に新たな仕組みを導入……法的な問題もあるものの、SNSでは絶賛されている”
“ショッピングモールのトイレは、人混みの中でプライバシーが確保できる空間であるため、トイレ以外の目的にも利用されがち……着替えをするのに利用する人……ゲームをする人も……さらには喫煙をする人もいる……ゲームは長時間専用することになり、喫煙は臭いを出して、他の利用者に迷惑をかけることになる”
“深圳市……ショッピングモールの1階トイレでは、喫煙対策が施されたトイレが登場……喫煙をすると、煙を感知して、警告が鳴り、このすりガラスが一瞬で透明に……もちろん、警告表示はされている。「喫煙をするとガラスが透明になります!」と書かれ、「深圳経済特区の喫煙抑制条例の規定により、水貝国際センターは全域で禁煙です。このモールのトイレでは、スマート喫煙感知システムが採用され、煙を感知すると、ガラスが透明状態になり、警報が鳴ります」”
“水貝国際センターは全館禁煙であるために、トイレで喫煙する人がいて、利用者からたびたび苦情を受けていた。そこで昨2025年8月から、このシステムを導入……現在は1階トイレのみに採用されているが、効果があることを確かめた後、すべてのトイレに導入する予定”
“ネットでは面白がられ、全国のトイレに採用すべきだという声があがっている”
“弁護士は、喫煙を抑制することを目的としていても……喫煙をしていない人のプライバシーが侵害される事件が起きた場合、運営側はその人に対して民事的な賠償責任があると指摘……
また、行政は比例原則を考慮しなければならない。それは管理目的に照らし合わせて、管理手段が過剰に厳しいものになってはならないというものだ。例えば、喫煙をやめたのに長時間窓が透明になり続ける、誤作動の場合に自分のプライバシーを守る手段が用意されていないなどのことがあると、不合理な行政介入とみなされる可能性があるという”
“しかし、SNSでは「タバコを吸わなければ何も起こらないのだから問題ない」「自分はタバコを吸わないのでどんどんやってほしい」という声が圧倒的だ”
いずれの報道も、誤作動での法的な問題を指摘していますが、まだ誤作動は起きていないとのこと、最後あげたコメント「吸わなければ何も起こらないのだから問題ない」が正しいと思います。
もちろん、大ヒットでいろんなメーカーが出すようになれば、中には安い作りで誤作動するものも出てくるかもしれませんね。
見えるようにしなくても、警報音とランプ、そして「この個室で炎・煙が感知されました!」とか鳴って、さらに警備員が飛んできたりするようにすれば十分かもしれません。
とにかく、日本でもデパートなどのトイレで「煙・熱感知器が作動します」の表示がときどきありますが、どこまで作動しているか不明ですので(遭遇したことがないです)、その精度を高めて、先述の厳しい警告を流す処置はやってほしいと思います。※以下の過去記事、新幹線の警報作動はあったようです。
画像は渋谷での、2018年のものです(記事にある透明トイレとは違う場所と思います)。
当時は、まだ違反が多かったのでしょうね。
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