「吸殻に名前」で受動喫煙撲滅が進むか…?

 “ポイ捨てしなければ路上喫煙してもいい”、というわけはありません。なので私は「ポイ捨て禁止」という表記、ポイ捨て防止(だけの)活動にも、違和感があるのですが――、
以下のような取り組みも、少しは路上喫煙・受動喫煙の撲滅に、つながるものでしょうか?

 タバコの吸殻に名前をつけて“いいね”がもらえる? 「ポイ捨て図鑑プロジェクト」の真相とは
  =『Real Sound(リアルサウンド)』2022.01.12 12:00=

 以下抜粋、「……」は文省略・太字化は引用者によります。

“街中に捨てられたタバコの吸い殻にユニークな名前を付けて撮影し、捨てられた場所とともに投稿・拡散する「ポイ捨て図鑑プロジェクト」……仕掛けたのは東京都内6カ所で公衆喫煙所「THE TOBACCO」を運営する株式会社コソド。受動喫煙やポイ捨てを少しでもなくそうと公衆喫煙所を運営している同社は、今回のプロジェクトに「ポイ捨てを減らすための社会の意識を高めたい」「新たに喫煙所を設置する上での需要が高い場所のデータ取得がしたい”

“「街にそもそもの喫煙所がないということも問題です。……しかるべき場所に喫煙所を設置していく……非喫煙者と喫煙者が心地よく共存できる環境づくりを目指してまいります」”

“「早々に豊島区などからもお声がけをいただいており……自治体等と連携しながら喫煙所の設置を検討していきます」”

 その後の報道。

 ポイ捨てされた吸い殻の画像を集めて“図鑑”を完成? ユニークな投稿募集に込めた“喫煙マナー”問題
  =『FNNプライムオンライン』2022/2/2 18:04=

“吸い殻の写真を“喫煙所に戻れず、迷子になったモンスター”になぞらえて、集めようというものだ”

“公衆喫煙所「THE TOBACCO」を運営する「コソド」(本社・東京都渋谷区)が企画”

“理由は2つあり、「ポイ捨てを減らすための社会の意識を高めたい」「新たに喫煙所を設置、清掃活動をする上での需要が高い場所のデータ取得がしたい」”

“「改正健康増進法」施行後……喫煙者と喫煙できる場所の需給バランスが崩れ、その結果、路上喫煙やポイ捨てが数多く見られるように……しかるべき喫煙所を設置することが大切だと実感し、企画しました”

“データを元に我々が喫煙所を設置していく準備をしています”

 結局、喫煙所を増やすことが目的のようです。

 ちなみに受動喫煙撲滅機構の周辺、横浜市の関内地区では、5年ほど前までは路上喫煙が常にありましたが、徐々に減り、’20年4月の改正法施行後はコンビニの店頭灰皿が全廃、禁煙店も増え、店頭に灰皿を置く店も減りましたが、路上喫煙は増えていません。
 撤去直後にその周辺や少し目立たないところで吸うヤカラは多少いましたが、それもすべての元喫煙場所ではなく一部のこと、そして、ひとつきもたたないうちに見なくなりました。

 “路上喫煙もポイ捨てが増える”とは、一時的・場所も限定的であり、ひどい地区であれば、禁煙表示や注意などの対策をしっかりとればよいのです。

 

[当サイト関連既報] ※他にもありますので、検索窓で引いてみてください。
 ポイ捨て吸い殻のDNAから、違反者の顔写真を復元 “指名手配”に?! ’20年10月

 障碍者の虐待になる“空き缶の吸い殻” ’22年1月

 火が消えたタバコの吸い殻からも有害物質が発生…! 消しても消えない受動喫煙 ’20年2月

 ドキッ! とする警告看板 ~ タニタ ’21年7月

 ポイ捨ても法律違反・犯罪です ’20年6月

 “ムダ”ではない?『無駄の物語』著:田中潤理事長(受動喫煙撲滅機構) 渡辺文学理事のご活躍も紹介 ’21年10月

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