“県が喫煙のお墨付き”“健康を守る考えから逆行”“県議は知識が足りない” ・・・なくした喫煙所をまた設置しようとする役所・議員 = 佐賀県
法令と時代にしたがい、喫煙所を撤去したにもかかわらず、また作ろうとさせる議員らが、請願まで出し、とりあえず「採択」されてしまいました。
一度は撤去の喫煙所「県庁に再設置を」…県議会の請願採択、「時代に逆行」の声も<
=『讀賣新聞オンライン』2022/03/18 12:51=
以下抜粋、「……」は文省略・太字化は引用者によります。
“佐賀県庁で撤去された喫煙所を、再び設置しようとする動きが起きている。全県議37人が「紹介議員」となり、喫煙所の再設置を求めて県議会に提出されていた請願が、18日の本会議で全会一致で採択された”
“元村直実・総務部長は「(敷地内の)全面禁煙は県のたばこ対策の一つで、重点的に取り組む。(禁煙に対する)県の姿勢を明確にする必要がある」と答弁し、再設置には否定的な考えを示した”
“ 請願は、県たばこ販売協同組合など3組合が提出した”
“ 請願が採択されても強制力はないが、今後は県側が対応を協議することになる”
“佐賀市の女性(21)は「もし再設置されたら、県が『たばこを吸ってもよい』というお墨付きを与えることになるのではないか」と批判。内科医で日本禁煙科学会の高橋裕子理事長は「行政が喫煙環境を整えることになり、県民の健康を守るという考えから逆行する。(佐賀県議は)喫煙に対する知識が足りないと感じる」”
他都市はどうしているのか。
“ 九州・山口各県と県庁所在市で庁舎敷地内を完全禁煙としているのは、佐賀県のほか長崎市と熊本市のみ。熊本市では一時、近くのコンビニ前に職員らが集まることがあったが、市の注意で改善された”
“ 撤去された喫煙所を再設置したケースは他県でもある。熊本県運転免許センターは2019年7月に撤去したが、駐車場などで喫煙する来庁者が増えたため、再び設置した。奈良県香芝市では昨年12月、市議会が市役所敷地内への喫煙所再設置を求める決議案を可決。路上喫煙が増えたことを理由としており、市が対応を検討中だ”
“ ◆改正健康増進法 =受動喫煙防止を目的に2018年7月に成立。19年7月の一部施行で行政機関の庁舎や学校、病院などの「第一種施設」が原則禁煙となった。施設利用者が立ち入らない場所に設置するなど、必要な措置がとられていれば「特定屋外喫煙場所」を設けることができる。ただ、厚生労働省は自治体に「設置を推奨するものではない」とする通知を出している”
画像はイメージです。既出、高田馬場駅前の、閉鎖されたが柵が破壊されていた様子。
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