中心街の喫煙所「全撤去」の熊本 喫煙者も理解 しかし一部議員“財政のため” “喫煙を増やせ”

 3月末に路上むき出し灰皿をすべて撤去した、熊本市の報道を紹介しましたが、
  →路上の灰皿をすべて撤去 熊本県熊本市中心部

 その詳しい続報が、地元紙でありました。

 公設灰皿、全て撤去 市民から賛否の声… 熊本市中心市街地
  =『熊本日日新聞』2022年04月08日 06:35=

  以下抜粋、「……」は文省略・太字化は引用者によります。

“ 熊本市は3月下旬、中心市街地のアーケード入り口にあった4カ所の公設灰皿を全て撤去した。煙を遮る設備がなく、改正健康増進法が求める「望まない受動喫煙」を防ぐことができない、と判断した。「安心して通行できる」と歓迎する市民が多い一方で、ポイ捨てや歩きたばこの増加といったマナーの悪化を懸念する声も”

“ 市は2007年8月、中心市街地の7カ所にステンレス製の灰皿を設置した。上通、下通、新市街の各アーケード内を全面禁煙にする条例の施行を受けた分煙の対応だった。ポイ捨てなどを減らす狙いもあった”

“人通りが多い場所に設置された公設灰皿には、通行人らが次々と苦情を寄せた。17年3月に……1基、19年2月に……各1基を撤去。今回、……2基、……各1基が姿を消した”

“ ベビーカーを押して下通を歩いていた中央区の女性(38)は「子ども連れだと、たばこの煙や吸い殻がいつも以上に気になる。全面撤去は喜ばしい」と歓迎。喫煙歴50年という中央区の男性(69)も「これも時代の流れ」と理解を示した”

“19年7月の改正健康増進法施行後、市有施設の敷地は原則禁煙になり、市役所の正面玄関にあった喫煙所は閉鎖……飲食店やコンビニ前の灰皿も撤去が相次ぐ。喫煙場所を求めて歩き回り、空き缶を灰皿代わりに路上で吸う人の姿も見受けられる”

 そしてまた、根拠のない批判をする自民・公明の議員が。

“原亨氏(自民)が「マナーが向上してきていたのに、昔に逆戻りするのでは」……藤永弘氏(公明)は「市のたばこ税収は年間50億円を超えている。財政に貢献する喫煙者のため、新たな分煙施設を先に設けるべきだった」と全面撤去を批判”

“ これに対し、市生活安全課は「望まない受動喫煙を防ぐ手立てがなかった。移設も検討したが、適切な場所が見つからなかった」と理解を求めた”

 「財政に貢献する喫煙者のため」とは、喫煙そのものを増やせ、ということですね。今どきよくそんな発言ができるものです。

画像は東京都・新宿駅のそば、新コロ騒動初期の一時閉鎖

[当サイト関連既報] ※他にもありますので、検索窓で引いてみてください。
 “県が喫煙のお墨付き”“健康を守る考えから逆行”“県議は知識が足りない” ・・・なくした喫煙所をまた設置しようとする役所・議員 = 佐賀県 ’22年3月

 条例の見直しにまた屁理屈の言いがかりも=兵庫県= 「喫煙後45分」「三次喫煙」の害は立証がない…?! ’22年1月

 また議員が役所で違反喫煙 ’20年6月

 『受動喫煙問題における議員発言集』ツイッター ’19年7月

 大問題となっていた喫煙所が「見送り」に~東京・板橋区役所、「9月1日開始」だったものが ’19年8月

 大都市繁華街での遅れた“受動喫煙発生”喫煙所 ~ 大阪府堺市 ’21年4月

 閉鎖中の喫煙所、市民の要望で、解除後の再開を見送りに ~ 東京都清瀬市 ’22年4月

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